中国電力がNExT-e Solutionsに出資し蓄電池技術の進化を推進

中国電力がNExT-e Solutionsに出資

中国電力が先進的な蓄電池制御技術を持つNExT-e Solutions株式会社に出資することが決定しました。この出資は、E-モビリティの普及を促進し、再生可能エネルギーの導入拡大に寄与することを目的としています。

NExT-e Solutions（以下、NExT-eS）は、独自の開発による蓄電池制御装置を搭載した蓄電池システムの販売や、AIを用いた劣化予測などの蓄電池管理サービスを提供しています。これにより、通常発生する蓄電池間の性能のばらつきを均一化し、長期にわたる利用や再利用を可能にする技術を実現しています。

蓄電池の課題とNExT-eSの解決策

蓄電池の利用には、使用状況によって性能にばらつきが生じ、容量の低下や一部の蓄電池がうまく機能しないといった問題があります。NExT-eSの制御技術は、これらの課題を解決し、蓄電池の性能を均一に保つことで、長期使用や再利用が容易になります。

最近では、電気自動車をはじめとするモビリティの動力源やエネルギー貯蔵の役割として、蓄電池の需要が増大しています。NExT-eSは、これを背景に自社の制御技術を活用し、長期的な経済的利益や再利用を通じて、コストパフォーマンスに優れた蓄電池を提供することを目指しています。

さらに、濃厚な劣化度に応じたライフサイクルマネジメントを推進し、蓄電池を効率的に活用する取り組みを進めています。

カーボンニュートラルに向けた重要な技術

NExT-eSは、カーボンニュートラルの実現に向けて重要な位置を占める蓄電池に関する優れた技術を有しており、その成長が期待されています。中国電力は、NExT-eSの製品やサービスに自社の専門知識を組み合わせることで、新たなサービス展開が可能になると考えています。

このような背景を受け、今回の出資が決定されました。中国電力のエネルギア創造ラボは、新たな利益創出を狙い、先進的な技術やサービスを持つベンチャー企業への出資に積極的に取り組む方針です。