ゼロフィールドが新コンテナ型データセンター『DINO Rex』を開発
株式会社ゼロフィールドは、エネルギー産業における余剰電力を有効に活用する目的で、コンテナ型データセンター『DINO Rex』の提供を2024年7月29日から開始することを発表しました。データセンターの運用においては、大量の電力消費が課題になっており、これを解決するための新たなアプローチとして注目されています。
DINO Rexの特徴
『DINO Rex』は、特に暗号資産のマイニング用途に向けたデータセンターとして設計されており、ゼロフィールドが以前から展開してきた再生可能エネルギーを使用したデータセンターの成功を基にしています。2022年10月から福井県敦賀市で開設されたデータセンターでは、100%再エネ電力を利用し、特許申請中の独自の吸排気システムを導入した冷房不要の省エネ設計が評価され、環境に配慮した運営がなされています。
また、アメリカでも同様に環境に優しいデータセンターの運営を実現しており、国際的な展開も行っています。業界全体がエネルギー効率の向上を求める中、今後はAI向けのGPUサーバーなど、さまざまなニーズに応える形でデータセンターの開発を進める予定です。
世界的な電力需要の増加に対応
国際エネルギー機関(IEA)のレポートによれば、データセンターの電力消費は2022年に約460TWhだったのが、2026年には1,000TWhに達する可能性があると予測されています。特に生成AIの需要が増加しており、これに伴うCO2排出量の増加が環境問題として懸念されています。
このため、ゼロフィールドは再生可能エネルギーの利用を推進し、余剰電力を効率的に活用するためのサービス開発を一層進める考えです。環境負荷を軽減することは企業にとっても社会的責任となっており、未来に向けた持続可能な開発が求められています。
ゼロフィールドの企業理念と今後の展望
ゼロフィールドは、データセンター事業において環境配慮だけでなく、顧客ニーズに応じたカスタマイズが可能なコンテナ型データセンターを提供することで、より広いマーケットへアプローチしていく予定です。AI、機械学習、ブロックチェーンなど、技術の進化が進む中で、高性能なコンピュータを低エネルギーで運用するための技術力をさらに高めていきます。
また、トリプルアイズグループとの協力により、高性能コンピューティング(HPC)分野への新たな取り組みを強化し、社会課題の解決に貢献することを目指しています。
会社概要
- - 会社名: 株式会社ゼロフィールド(英名: ZEROFIELD, Inc.)
- - 所在地: 東京都港区芝浦3-4-1 グランパークタワー32F
- - 設立: 2017年4月
- - 代表者: 平嶋 遥介
- - 事業内容: AI・ビッグデータ関連システム開発・運用事業/多用途高性能パソコン販売・運用事業
- - コーポレートサイト: zerofield.biz
株式会社ゼロフィールドは、株式会社トリプルアイズのグループ企業であり、これからも環境や社会に配慮した技術の発展に寄与していくことでしょう。