音楽エコシステムが拓く未来
音楽の重要性がますます高まる現代。新しい視点から音楽を都市の基盤として捉えた書籍『ミュージックシティで暮らそう:音楽エコシステムと新たな都市政策』が2025年7月中旬に刊行されることになりました。著者は、音楽を通して都市の変革を促進するコンサルタント会社「Sound Diplomacy」の創設者、シェイン・シャピロです。
音楽が都市に与える影響
これまでシェイン・シャピロは、ロンドンやアデレード、ハンツヴィル、シドニー、オースティンなど多くの都市で音楽を都市政策の中心部に据えた取り組みを行ってきました。本書では、これらの成功事例を紹介し、持続可能な都市の未来に向けた音楽の重要な役割を明示しています。
書籍の内容と構成
本書は、音楽を「エコシステム」として捉え、その成長が地域経済や文化に与えるインパクトを掘り下げています。以下が目次です。
- - はじめに なぜ音楽は大切か
- - 第1章 はじめに政策ありき
- - 第2章 みんなのための音楽エコシステム
- - 第3章 ロンドンをミュージックシティに
- - 第4章 ハンツヴィルの冒険
- - 第5章 経済・教育・観光・平等・ケア
- - 第6章 パンデミックのあとさき
- - あとがき ありうべき音楽
- - 解説 ミュージック・アーバニズムの実践(齋藤貴弘)
音楽によって地域の魅力を向上させるための政策の具体例が掲載されており、音楽関係者や自治体職員、都市プランナーなど広範な読者を想定しています。
シェイン・シャピロの来日予定
この書籍の出版を記念して、シェイン・シャピロは2025年7月22日から27日にかけて日本を訪れます。東京、福岡、川崎、京都の都市でブックツアーを実施し、各地のステークホルダーと音楽と都市についての対話を行う貴重な機会となります。具体的なスケジュールは以下の通りです。
- - 7月22日(火) 19:00-21:00 @ TOKYO NODE CAFE(東京)
- - 7月23日(水) 18:00-22:00 @ 九段ハウス(東京)
- - 7月24日(木) 18:30-20:30 @ CIC Fukuoka(福岡)
- - 7月25日(金) 16:00-18:00 @ SUPERNOVA KAWASAKI(川崎)
- - 7月27日(日) 14:00-17:00 @ FabCafe Kyoto(京都)
イベントに参加することで、音楽がどのように人々の生活を豊かにし、地域を活性化するか、直接聞くチャンスです。参加をご希望の方は、黒鳥社までお問い合わせください。
書籍の詳細情報
本書のタイトルは、『ミュージックシティで暮らそう:音楽エコシステムと新たな都市政策』で、シェイン・シャピロが著者、エヴァンジェリノス紋子と若林恵が翻訳を担当しています。ISBNは978-4-910801-02-5、定価は本体2800円(税別)です。刊行日は2025年7月16日を予定しています。
黒鳥社は、音楽を基にした新しい都市のあり方を再確認することを目的とした内容を盛り込んだ書籍とともに、様々なメディアを活用してこのメッセージを広めていきます。また、ポッドキャストやイベントなども展開し、今後の楽しみも期待されます。
音楽が都市の未来をどう変えていくのか、ぜひ本書を通じて考えてみてください。