国際的な障害者の権利を考える「インクルージョン国際会議2025」が日本に！

2025年に開催される「インクルージョン国際会議2025」は、日本発の国際障害者団体である一般社団法人PEACE INCLUSION PIECEが主催します。この会議は、国内外の障害者の声を世界に届けることを目的としており、特に「障害者の権利」をテーマにした内容が予定されています。

インクルージョン国際会議の詳細

会議は、東京と大分の2カ所で行われます。具体的には、東京では10月29日（水）に明治記念館で、そして大分では10月30日（木）と31日（金）に別府国際コンベンションセンターで開催されます。この国際的な会議には、国連障害者権利委員会の前議長や副議長、事務局長など、著名なゲストスピーカーも招かれ、世界中の事例や最新の情報を共有する予定です。

会議では、以下の5つのテーマでプロジェクトや取り組みが発表されます。
1. アクセシビリティ
- 講演者：吉藤健太朗（オリィ研究所 CEO）、飯田和哉（日建設計）、中村将也（NAXA）
2. 雇用
- 講演者：辻潤一郎（オムロン太陽）、西野弘（HIイニシアティブ）、平野利直（平野ビニール）など
3. 教育
- 講演者：勝井久世（ヘルシンキ大学）、前川考治（宮古特別支援学校）など
4. 自立生活・政治参加
- 講演者：天畠大輔（参議院議員）、川崎寿洋（特定非営利活動法人ぶうしすてむ）
5. ICT（情報通信技術）
- 内容は未発表

参加者には、国際機関や障害者団体の代表者が含まれ、障害者の権利に関する深い議論が行われることでしょう。

クラウドファンディングの開始

同会議の実現には資金が不可欠です。そのため、2025年7月9日から8月31日まで、クラウドファンディングを実施することも決定しました。プラットフォームは「CAMPFIRE for Social Good」や、目標金額は300万円、さらなるゴールとして600万円、1,000万円を掲げており、支援者にはイベント参加権やスポンサー権などのリターンが用意されています。

このクラウドファンディングは、「誰ひとり取り残されることのない世界」を目指すPEACE INCLUSION PIECEの理念を実現するための重要なステップです。

PEACE INCLUSION PIECEとは？

一般社団法人PEACE INCLUSION PIECEは、2025年1月に設立された日本を本部とする国際障害者組織です。団体の理念は、「誰ひとり取り残されることのない世界」を実現すること。すべての人がアクセスできる環境を整え、自立して生きられる社会の構築を目指しています。

「インクルージョン国際会議2025」は、その理念を具現化するための不及の機会となるでしょう。この会議が成功裏に終わることで、障害者の権利に対する意識が一層高まり、社会全体のインクルージョン推進へつながることを願っています。