東南アジアの食文化革新を促進するオイシックス・ラ・大地の新たな投資

オイシックス・ラ・大地が新たな投資を発表

オイシックス・ラ・大地株式会社の投資部門であるFuture Food Fundは、東南アジアの生鮮食品ECプラットフォームである株式会社SECAI MARCHEに新たな投資を行ったことを発表しました。これにより、日本の食文化の革新が東南アジアでの発展へとつながることが期待されています。

投資の詳細

今回の投資は、2024年7月末にクローズ予定のシリーズAエクステンションラウンドの一環で、Future Food Fundの第13号投資案件となります。オイシックス・ラ・大地は、食のサブスクリプションサービスで知られ、今後も食の領域で革新を追求するスタートアップに対して、引き続き投資を行っていく方針を示しています。

東南アジアにおける食品EC市場の成長

東南アジアのEC市場は2021年に1,200億ドルから、2025年には2,340億ドルに成長する見込みです。その中でも、食品カテゴリーは特に成長が期待されている領域ですが、生鮮食品の流通にはさまざまな課題があります。

特に配送時の温度管理や効率的なロジスティクスシステムが未整備であり、消費者が高品質な食材を手に入れるのが難しい現実があります。また、生産者側でも食品ロスや受注から発送までの複雑な作業に直面しています。

SECAI MARCHEの役割

SECAI MARCHEは、これらの課題を解決し、生鮮食品ECプラットフォームを構築しており、農作物の直販や、フルフィルメントの最適化システムを提供しています。このサービスは、生産者の収益性向上と消費者の利便性を同時に実現することを目的としています。また、日本の農産物を東南アジアに輸出する機会も創出しています。

投資への期待

オイシックス・ラ・大地としては、この投資を通じてSECAI MARCHEとの協業やリミテッドパートナー企業との連携を図り、事業の成長をサポートすることに注力します。また、今後の日本の農産物の海外市場進出にも寄与することが期待されています。

SECAI MARCHEのビジョン

SECAI MARCHEの代表である早川周作氏は、「生産者と消費者が直接つながることで、サステイナブルな成長を促進する」というビジョンを持ち、このプラットフォームを通じて人々がより良い食生活を享受できる未来を目指しています。杉山亜美氏も、未発達な生鮮食品インフラを構築することで、多くの人々がアクセスできる食の世界を作り出すことを目標としています。