管清工業株式会社(東京・世田谷区)は、2024年10月7日から12月22日まで、東ティモールの国立職業訓練センター(CNEFT-Tibar)とCWP GLOBALの協力のもと、「第2回技術習得研修」を実施し、成果を上げました。この研修には、東ティモールから派遣された4名(学生2名、教師1名、社員1名)が参加しました。
研修のスタートは、下水道管理と維持に必要な基本的な知識の学習から始まりました。研修生たちは、下水道関連施設を見学し、実際の管路状況を視察しながら、持続可能な環境の維持管理の重要性を学びました。
厚木の杜環境リサーチセンターでは、排水管清掃の基本的な操作方法や作業手順を習得しました。高圧洗浄車や電動式ワイヤーを使った排水管の清掃方法を学び、管内調査用カメラを使用しての調査方法にも挑戦しました。また、現場実習においては、実際の作業現場での流れや安全管理の重要性も学びました。
研修参加者たちは、人々の生活を支える水道インフラの重要性を感じ取り、帰国後の活躍に意欲を見せました。特に、マニュエル先生は「学んだ内容を迅速にCNEFT-Tibarの皆に伝えたい」と述べ、研修生のフェリスミーナさんとロマリオさんは「多くのことを学ぶ機会を得て感謝しています。この技術を自国の発展に活用したい」と希望を表明しました。
今後、研修生たちはCWP GLOBALの現地事務所でインターン生としての経験を積み、清掃業務に貢献する予定です。また、CWP GLOBALとの連携を強化するため、「第3回技術取得研修」(2025年秋~冬計画)の実施に向けて準備が進められています。この研修を通じて、持続可能な水環境の向上に寄与することを目指しています。
さらに、管清工業は2023年4月にCNEFT-TIBARとの間で「能力開発プログラム」に関する5年間の協力覚書を締結しました。この取り組みは、技術者の育成と水環境の改善を目指す重要なステップとして位置付けられています。
CWP GLOBALは、2022年に設立された新興企業で、福井県大野市を拠点にしています。彼らは、東ティモールでの活動を通じて、現地の若者との共生を促し、国や人の発展を支援しています。今回の研修を通じて、日本と東ティモールの技術人材が相互に学び合い、協力することができたのは、大きな成果といえます。今後も管清工業は、持続可能な社会の実現に向けて、国際的な技術交流を推進していきます。