柏市の新たな取り組み「フキューズ」
柏市で新たに始まったサポーター制度「フキューズ」は、全国的にも珍しい、ゲートキーパーの普及活動を目的とした取り組みです。この制度は、ゲートキーパーを養成する研修を受けた人々が、地域でその知識と技術を活かしていくことを目的としています。
ゲートキーパーの役割
ゲートキーパーは、自殺の危険を感じた人に対し、「気づく」「声をかける」「話を聴く」「支援につなぐ」「見守る」という重要な役割を果たします。これは資格を必要としないため、誰もがその役割を担うことができ、自殺予防に貢献することが期待されています。特に相談できない状況にある方々が多い中で、身近な人のサポートが早期発見と対処につながる可能性があります。
政府も、国民の認知度向上を目指していますが、現状ではゲートキーパーの存在を知る人はまだ少数派です。そのため、柏市は年5回程度の養成研修を開催し、多くの市民が参加する環境を整えてきました。
「フキューズ」の設立背景
「フキューズ」は、「フキュー」という言葉に、ゲートキーパーを共に広めていくという願いを込めています。この制度は、養成研修を修了した受講者たちから「学びを活かす場が欲しい」という声を受けてスタートしました。サポーター活動を希望する人々の中には、自殺未遂の経験を持つ方や相談活動に従事している人たちもおり、それぞれの経験をもとに活動を展開していくことが見込まれています。
活動内容と期待される効果
「フキューズ」では、サポーターたちが定期的に意見交換会を行い、様々な視点からのアイデアを柏市や関連機関に提供していく予定です。これにより、ゲートキーパーの認知度を高めるとともに、養成研修への参加者を増やすことも目指しています。
このような活動を通じて、地域全体での自殺予防意識を高め、より多くの人々がゲートキーパーの役割を担うことを期待しています。自殺予防に関する問題は、個人だけでなくコミュニティ全体で取り組むべき課題です。これからの柏市の取り組みに注目が集まります。
もし自分もゲートキーパーとして活動したいと考えている方は、柏市の公式サイトをご覧いただき、参加方法について情報を得ることをお勧めします。
さらなる情報の提供
詳しい情報や参加の申込みについては、柏市福祉部福祉政策課にお問い合わせください。電話番号は04-7167-1131です。自殺予防の活動に参加し、地域のサポートを高めるための第一歩を踏み出してみませんか?