新鋳鉄インサート登場
2025-05-19 10:44:12

京セラが新開発した鋳鉄加工用インサート「CA410K/CA415K」登場

京セラ株式会社がこの度、新しい鋳鉄加工用旋削インサート「CA410K」と「CA415K」を発表しました。これらの新材種は、自動車、建設、産業機械といった様々な業界で使用されることを目的としています。特に、鋳鉄加工には高い耐摩耗性と安定した性能が求められますが、京セラはそのニーズに応える製品を開発しました。

新しいコーティング技術の採用


新たに開発された「CA410K」と「CA415K」は、耐摩耗性と耐剥離性に優れた新コーティングと、靭性を向上させた超硬母材を利用して設計されています。これにより、旋削加工における耐久性が高まり、特に鋳鉄の加工ことを考慮した製品が完成しました。

特徴1: コーティング特性の最適化


新インサートは、すくい面と逃げ面のコーティング特性を機能別に最適化しています。すくい面では特殊な表面処理技術を用いることで膜剥離を抑制し、逃げ面では高硬度の表面膜を採用することで耐摩耗性を向上させました。これにより、加工時の安定性が確保され、精度の高い成果を期待できます。

特徴2: 超硬母材の傾斜特性


新しい超硬母材は、傾斜特性技術を活用して表面側の靭性を高めています。これによりコーティング付近でのクラックの進展や膜剥離が抑制され、長寿命の安定した加工が実現しました。特に、鋳鉄の特徴に合った素材選定が行われていることで、加工の信頼性が増しています。

特徴3: 幅広い加工用途への対応


「CA410K」は連続加工に対応し、「CA415K」は断続加工に特化した設計となっています。また、豊富なブレーカのラインアップも揃っているため、さまざまな加工領域に柔軟に対応することが可能です。

型番と価格


「CA410K」および「CA415K」には157型番があり、価格は650円から2,570円(税抜き)と、さまざまなニーズに応える価格設定がされています。これにより、さまざまなユーザーに利用されることが期待されます。

対象とする被削材


推奨される被削材には、ねずみ鋳鉄(FC)やダクタイル鋳鉄(FCD)などが含まれ、幅広い鋳鉄に対応しているのが特長です。これにより、多岐にわたるプロジェクトでの利用が想定されています。

まとめ


京セラの新鋳鉄加工用インサート「CA410K」と「CA415K」は、鋳鉄加工のニーズに応えるために徹底した技術革新を行いました。高い耐摩耗性、安定性、そして幅広い用途対応が、これからの加工業界での大きなメリットになることでしょう。製品は2023年5月20日から入手可能になっており、期待が寄せられています。


画像1

会社情報

会社名
京セラ
住所
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 京セラ CA410K CA415K

Wiki3: 京セラ CA410K CA415K

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。