新たな育児支援「共育プロジェクト」の概要
厚生労働省が、2023年7月4日に記者会見を行い、「イクメンプロジェクト」の後継事業である「共育プロジェクト」を発表しました。このプロジェクトは、男女問わず育児に積極的に取り組むことを目的とし、家庭や職場での育児分担の見直しを目指しています。
イクメンプロジェクトの成果と課題
「イクメンプロジェクト」は、男性の育児休業の取得を促進することを目的として始まりました。近年の育児・介護休業法の改正を受け、男性の育児休業取得率は過去最高の30.1%に達しています。しかし、育児分担や家事の実態には依然として大きな男女差が残っており、長時間労働が問題視されています。
新プロジェクトの目指す方向性
「共育プロジェクト」では、これまでの実績を基に男性の育児参画をさらに推進し、育児休業を男女間での家事・育児分担の見直しの「きっかけ」とすることを狙っています。家庭内の“ワンオペ”状態を打破し、両親が協力して育児を行う環境を整える社会を目指します。
社会全体での育児への取り組み
このプロジェクトでは、企業との連携を重視し、職場環境や雇用形態の改善を目指します。具体的には、育児休業取得を希望する男性が働きやすい環境を整えるための普及啓発活動を行います。
プロジェクトの推進委員会
7月4日の記者会見では、羽生祥子氏がプロジェクト名とロゴマークのお披露目を行い、プロジェクトに秘めた思いを語りました。推進委員には育児や働き方改革に取り組む専門家が集結し、様々な視点から「共育」に向けた企画を進めていくこととなります。
プロジェクトロゴとその意味
プロジェクトのロゴは、異なる色が支え合うことで育児が「みんなで担う」活動であることを象徴しています。このビジュアルは、社会全体で協力し合って子育てを実現しようとする意志を表しています。
今後の計画
今後の活動内容には、企業向けのセミナーやシンポジウム、育児と働き方の見直しに関するオンラインセミナー等が含まれます。また、若年層を対象にした意識調査なども行い、結果を基にしたアプローチも計画されています。これを通して「共育」の重要性を広めていく方針です。
まとめ
「共育プロジェクト」は、ただの育児支援を超えて、社会全体の意識改革を目指す重要な取り組みです。このプロジェクトを通じて、男女が共に育てる環境が整備されることを期待しています。今後の活動に注目が集まることでしょう。