泌尿器科医が選ぶ2024年製薬Web講演会参加実態調査結果

2024年に行われた泌尿器科医向けのWeb講演会において、アステラス製薬が参加者の67%を占めて1位を獲得しました。この調査は、300床以上を有する総合病院に勤務する泌尿器科医を対象に行われ、医療動画メディア「Upstream」を運営する株式会社スマートホスピタルが実施しました。そんな中で、2位にはMSDが入るなど、製薬企業の影響力が再確認される結果となりました。

調査の概要

調査は2025年1月7日にオンラインで行われ、対象となったのは年間20症例以上の手術を執刀または指導的助手として行う泌尿器科医186人です。このような高い専門性を持つ医師たちの参加状況を把握することで、製薬企業のWeb講演会がどのように受け入れられているのか、また参加の動機やテーマの重要性が浮き彫りになりました。

参加結果とその動機

アステラス製薬が圧倒的な参加率で1位になった要因は、「手術」というテーマの魅力にあります。これに対し、薬物療法や遺伝子療法、AIなどのセッションも人気を集めました。参加者からは特に手術に関する講演が多く視聴され、今後の業界動向を示唆する結果となっています。

なお、製薬Web講演会への参加を促す情報源としては、エムスリーとUpstreamが前面に出ており、MR（医薬情報担当者）からの案内も次いで重要な要素となっていました。

Upstreamについて

Upstreamは、医師向けの教育を目的とした動画プラットフォームで、急性期病院で働く医師の約7割が利用しています。手術動画の高頻度更新により、医療ニュースメディアを利用しない基幹病院の医師たちも多く惹きつけており、今後さらなる成長が期待されています。

企業向けのマーケティング支援

病院との連携が進み、製薬会社のマーケティング支援も行っているUpstream。具体的には、最新の手術動画を活用してターゲット医師へのリーチを拡大し、費用対効果の向上を図っています。他社媒体との組み合わせで、大学病院やがんセンターなどでの視聴率を向上させていることも、製薬企業にとっての重要なポイントです。