新たに設置されたがん相談支援センター、がん患者と家族の心を支える

新たに設置されたがん相談支援センター

医療法人医誠会が、がん患者さんとそのご家族が抱える不安を解消するため、2025年2月20日に「がん相談支援センター」を医誠会国際総合病院内に設置いたします。このセンターは、がんの診断前から治療、療養生活、そして社会復帰に至るまで、さまざまな段階での相談を受け付け、無料でサポートを行います。担当の専門職が対応し、対面相談だけでなく、将来的には電話相談も実施する予定です。

がん患者とご家族の不安に寄り添う

がん患者さんとそのご家族は、診断や治療、療養生活、社会復帰といった過程で多くの不安を抱えています。厚生労働省の統計によれば、日本では毎年約100万人が新たにがんと診断されており、その中で患者や家族の心理的な負担が社会的な課題となっています。そこで、医誠会国際総合病院は、患者とその家族の不安を軽減し、適切な情報を提供するために、がん相談支援センターを設立しました。

従来、当院では外来化学療法センターにて抗がん剤治療についての相談を行っていましたが、新たに設置されたがん相談支援センターではがん全般に関する幅広い相談が可能となります。相談は予約制で行われ、専門の担当者が応じます。

がん相談支援センターの役割と提供サービス

がん相談支援センターでは、以下のような相談を受けています：

- がんの診断を受けた際の不安や疑問
- 治療に伴う副作用や療養生活の悩み
- 仕事、学校、家族との関係を含む社会復帰に関する相談
- 医療費や経済的な負担に関する相談
- がんに関するパンフレットの提供などの情報支援

患者さんやそのご家族が何を相談すればよいか分からない場合でも、気軽にご利用いただける環境が整えられています。相談内容はプライバシーを守って厳守され、患者が安心して話せる場所が提供されます。

今後の展望と患者さんへのメッセージ

医誠会国際総合病院は「がん診療連携拠点病院」を目指しており、本センターの設置はその一環と位置づけています。現在は対面相談のみですが、将来的には電話相談の導入を計画し、より多くの方々が利用しやすい環境を整えていく予定です。患者さんやご家族が安心して治療に専念できるよう、サポートを強化してまいります。どのような小さな悩みも大歓迎ですので、ぜひ「がん相談支援センター」をご利用ください。