LIFULLが新たに発表した『センシュアス・シティ 2025』
株式会社LIFULL(本社:東京都千代田区)は、2025年9月24日(水)に「センシュアス・シティ」シリーズの最新研究報告書を発表しました。この調査は、都市の魅力を新しい視点で捉えることを目的としており、特に感覚的な都市体験を評価する「センシュアス度スコア」を用いて各都市を分析しています。
センシュアス・シティとは?
「センシュアス・シティ」とは、都市が持つあらゆる魅力を評価するための新しい指標です。初めて提案されたのは2015年で、都市特有の魅力を数値化し、客観的な評価を可能にしました。この指標に基づき、住民が実際に「なんかいいよね」と感じる魅力を捉え、どのように都市を魅力的にするかを考える材料を提供します。
新たな研究である2025年版においては、身体的な経験や記憶に基づいた都市の魅力を再評価。8つの指標、すなわち親密な共同体、ひとりの公共性、ロマンス、文化・娯楽、食文化、街のライブ感、都市のリトリート、ウォーカブルを通じて、都市のセンシュアス度が評価されています。
西日本編ランキング結果
TOP10内には、大阪が4エリアを占めるという結果に。特に1位の大阪市北区・福島区は、「ロマンス(80.7)」「食文化(76.6)」「街のライブ感(73.9)」「ウォーカブル(70.0)」の4項目で高評価を得ています。このことが総合力として大きく貢献しています。
2位には大阪市中央区が入り、この地域は「ロマンス(81.9)」という突出したスコアが特徴的です。中心に位置しながらも「親密な共同体(74.5)」が高く、周辺の文化や娯楽の充実ぶりも証明されています。
3位には福岡市博多区が選ばれ、バランスが取れた評価を得ています。特に「食文化(73.6)」のスコアが目立ち、「文化・娯楽(70.7)」や「ウォーカブル(68.8)」も高評価です。
TOP4には大阪市天王寺区・浪速区が来ており、「ウォーカブル(75.6)」が突出しており、生活利便性やアクセスの良さも評価されています。
その他のエリアでは、兵庫県神戸市や宮崎市も上位にランクイン。特に宮崎市はユニークな生活文化が評価され、9位に相当する位置を保持している点に注目です。
北陸や四国の都市の活躍
TOP30内には、関西以外からも広島市、金沢市、徳島市、鳥取市などの多様な都市が名を連ねています。特に広島市は文化や食が充実し、歩いて楽しめる街として高く評価されています。金沢市は食文化だけでなく、街並みや公共スペースの充実が好意的に評価され、他の地域同様に注目されています。
本報告書は、都市に住む人々のアクティビティに基づいた評価であるため、大都市周辺の衛星都市も独自の魅力を持っていることが示されています。今回のランキングからは、LIFULL HOME'S総研が提唱する新たな都市評価基準が、住民の生活をどう豊かにするかを考える良い機会となりました。
まとめ
「センシュアス・シティ」ランキングは、この地域での生活や活動が都市の価値をどう形成するのかを示しており、実際に住む人々が感じる魅力の本質に迫るものです。詳しい内容を知りたい方は、LIFULL HOME'S総研の公式サイトで報告書をダウンロードしたり、詳細を確認したりすることができます。