メドメインが病理分野向けクラウドソリューション『NOBORI』を開始
メドメイン株式会社(以下、メドメイン)が2024年11月1日より、病理分野専用のクラウド型医用画像管理システム『NOBORI』の提供を開始します。この新サービスは、「テクノロジーでいつでも、どこでも必要な医療を受けられる世界をつくる」という同社のコーポレートミッションに基づき、デジタル病理の分野で医療従事者のニーズに応えることを目指しています。
『NOBORI』の特長
『NOBORI』は、病理画像データだけでなく、CT、MRI、内視鏡など他の検査画像と統合管理できるのが大きな特長です。これにより、病理部門のワークフロー改善だけでなく、院内全体の効率化にも寄与することが期待されています。クラウド上でデータをストレージするだけでなく、画像解析AI、コンサルテーション、遠隔病理画像診断をも提供し、病理医の負担を軽減します。
増え続けるがん患者と病理医不足
近年、日本国内におけるがん患者は増加傾向にあり、それに伴って病理診断の件数も増えています。現在、病理診断に従事する専門医は約2,800名と不足しており、地域による偏在も見受けられます。このような現状から、遠隔での画像診断や病理医間の症例共有が求められています。これに柔軟に対応するためには、バーチャルスライドスキャナやデジタル化サービスとの連携が必要とされています。
AIを活用した病理診断のサポート
メドメインは、国内外の100以上の医療機関と共同研究を行い、全身の多臓器においてがんを検出可能な病理AIの開発を進めています。クラウド型PACSのパイオニア、PSP株式会社との提携により、病理AIと組み合わせて『NOBORI』の開発具現化が進められました。この連携により、病理診断業務がさらに効率化されることが期待されています。
医療の未来を見据えた取り組み
メドメインは、今回の『NOBORI』の展開を契機に、病理部門のデジタル化を一層加速し、専門医の負担軽減に努める方針です。これを通じて、質の高い医療サービスの提供を推進し、医療の未来に寄与することを目指しています。
PSP株式会社について
PSP株式会社は医療情報を安全に管理できるクラウド型PACSなどを提供している企業です。「医療情報をみんなの手に。」という方針のもと、患者や医療従事者、地域社会との連携を大切にし、持続可能な医療環境を整えるため尽力しています。彼らの技術とメドメインの知見が融合することで、新たな医療の道が拓かれることでしょう。
まとめ
メドメイン株式会社が提供する病理分野向けクラウドソリューション『NOBORI』は、病理医の業務負担を軽減しつつ、より質の高い診断を可能にする画期的なサービスです。この展開は、医療分野におけるデジタル化の流れを加速させ、がん患者にとってもより良い医療環境の整備へとつながると期待されます。