NEM、新ブロックチェーン発表
2021-03-17 12:30:06

NEMが新たなブロックチェーンSymbolを発表、金融からヘルスケアまで幅広く対応

NEMグループ、次世代ブロックチェーン「Symbol」をリリース



NEM Group LTD.が新たに発表した次世代パブリックブロックチェーン「Symbol」は、金融やヘルスケア、サプライチェーンなどの新たな経済活動を支える革新的な技術を提供します。この革新的なプラットフォームは、エンタープライズグレードのプログラマビリティとセキュリティを誇る「Symbol」を中心に、新しいネイティブ通貨XYM(ジム)も誕生しました。

Symbolの機能と特性



Symbolは、相互運用可能なハイブリッドモデルを採用しており、パブリックとプライベートの両方のブロックチェーンを統合。トラストレスなクロスチェーンスワップを可能にし、既存のシステムとも容易に統合できるのが特徴です。アトミック・クロスチェーン・スワップ機能により、異なるブロックチェーン間でのデータの信頼性を維持しつつ取引が行えます。

さらに、Symbolは非代替性トークン(NFT)、株式、署名、投票といった、さまざまなデジタルアセットを生成する能力を持っており、それにより分散型金融(DeFi)や規制資産といった新たな市場の可能性を秘めています。このプラットフォームは、すでにシンガポール金融管理局のレギュラトリーサンドボックスに参加しており、資本市場業務の発展を目指しています。

NEMプロジェクトの二本柱



Symbolの導入により、NEMプロジェクトはこれまでのNEM(NIS1)と合わせて二つのブロックチェーンで構成されることになります。NEMは高いセキュリティを誇り、過去にダウンタイムや資産の損失がない信頼性の高いプラットフォームです。この両者は併存することで、より多様なサービスや機能を提供していくことでしょう。

また、Symbolは、独自の共同署名者セットを持つマルチシグアカウントを提供し、複雑な署名要件を簡素化します。これによりビジネスプロセスの効率化が図れるため、特に給与計算などに活用されることが期待されます。さらに、ハードウェアウォレットとオフライン署名を初めからサポートしており、究極のオペレーショナルセキュリティを確保しています。

ネムグループの見解



ネムグループのCEO、デイビッド・ショー氏は「私たちは、新しい経済とデジタルシステムへの移行の最前線に立っています。Symbolは分散化やデジタル化、トークン化を促進するための強力なツールとなります」と述べています。

またCTOのクリスティ・リー・ミネハン氏は、「SymbolのAPIは企業システムと容易に統合可能で、トラストレスな資産スワップを実現します。あらゆるニーズに応じたカスタマイズが可能です」と強調しました。

中央銀行デジタル通貨(CBDC)との関連



Symbolはまた、中央銀行デジタル通貨の分野でも活用可能です。世界初のブロックチェーンベースのデジタルコレクターコインであるLBCOINもNEMプラットフォーム上に構築されています。このLBCOINは、2020年に発行された後、Symbolに移行し、多機能なプラットフォームの恩恵を受けることができます。

まとめ



NEMのSymbolは、次世代のブロックチェーンとして多くの業界に革新をもたらすと期待されており、その導入により新しい経済、デジタルシステムの実現に向けた一歩が記されています。NEMグループは、今後もこの新しい価値の創造のために、他のプラットフォームと連携しながら進む所存です。

会社情報

会社名
NEMグループ
住所
SUITE 7, HADFIELD HOUSE LIBRARY STREET Gibraltar GX11 1AA
電話番号

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