注目の「ばあちゃんビジネス」
2025-04-02 10:28:22

超高齢化社会への挑戦、福岡発の「ばあちゃんビジネス」が注目を集める

超高齢化社会への新しいアプローチ



近年、日本は超高齢化社会へと突入し、大きな課題に直面しています。この傾向が進むとともに、年金だけでは生活が難しい高齢者が増え、社会保障費も膨らむ一方です。しかし、この社会問題に立ち向かう新たなビジネスモデルが誕生しました。その名も「ばあちゃんビジネス」。

このビジネスを立ち上げたのは、福岡県うきは市に本社を持つうきはの宝株式会社の代表、大熊充さん。彼は、高齢者たちが元気に働ける環境を提供することで、「生きがい」と「収入」を創出したいと考えました。実際、大熊さんは創業前に99.9%の人々から反対を受けましたが、地域の高齢者たちとの会話を重ねることで彼らの本音を理解し、事業を進めていきました。

地域に根ざしたビジネスモデル



2019年に設立されたうきはの宝株式会社は、高齢者の知恵や経験を活かした商品を次々に発売しています。その中でも、福岡県知事賞を受賞した『蜜な干し芋』や発行部数5000部を誇る『ばあちゃん新聞』など、ヒット商品が続々と登場。そして、これらの取り組みは、国内外から注目を集めるようになりました。

大熊さんによれば、「目標年商1億円は通過点であり、地域のばあちゃんたちが活躍するビジネスは全国どこでも展開可能」とのこと。小規模でも持続可能なモデルとして、多くの地方都市に応用できる可能性を秘めています。これにより、地域づくりや社会構築に携わる人々にとって、大きなヒントとなるでしょう。

高齢者の生きがいと健康への効果



「ばあちゃんビジネス」の働き手たちは、日々の業務を楽しみながら生活の質を向上させています。科学的な研究も進んでおり、「高齢者が仕事を持つことで健康が促進される」「社会に参加することで認知症のリスクが減少する」という結果が報告されています。これらを実証するかのように、うきはの宝には世界的な長寿研究者たちや、認知症専門医が注目しています。

大熊さんが掲げる理念は、「全国に元気なじいちゃんやばあちゃんを増やして、日本全体を明るくする」こと。人々がはいま自ら行動し、地域で活躍するようになれば、社会全体が活性化するはずです。

地域での高齢者ビジネスの未来



大熊さんの取り組みは、新たな高齢者ビジネスの可能性を示しています。彼の言葉には、働くことの喜びと地域貢献への熱い思いが込められています。「どんな地方都市でもできる」このビジネスは、各地での模倣が期待されています。少子高齢化の問題に直面した地域社会が、自分たちの力で課題に立ち向かう姿を創り出すことが、今後の大きな課題となるでしょう。

超高齢化社会への対策として注目される「ばあちゃんビジネス」は、福岡県うきは市から全国へと広がりつつあります。地域で高齢者が生き生きと働く姿を目の当たりにしたら、あなたの地域でもこの動きを広げてみたくなるかもしれません。大熊さんのパイオニア精神に触れ、その挑戦の一部になりませんか?


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会社情報

会社名
株式会社小学館
住所
東京都千代田区一ツ橋2-3-1
電話番号
03-3230-5375

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