高齢者の腰痛治療を支援するクラウドファンディング
腰痛は多くの高齢者が抱える悩みの一つですが、全身麻酔のリスクを避けたいという声が多数あります。そんな高齢者にとって希望となる治療法が、徳島大学の西良教授によって開発されました。西良教授は、局所麻酔を用いた8mm内視鏡による腰痛、特に脊柱管狭窄症の治療法を執刀し、全国にこの技術を広めるためのクラウドファンディングを立ち上げました。
西良教授の経歴と治療技術
西良教授は香川県立高松高校で体操部に所属しており、その経験が運動器の専門家としての基盤を築くことに繋がったと言います。その後、徳島大学医学部で学び、帝京大学溝口病院で出沢教授の指導の下、脊椎外科とスポーツ医学の技術を研鑽してきました。
現在、徳島県は日本一の糖尿病死亡率を有するとともに、高齢者にとって多くの治療が必要な地域です。そうした背景から、全身麻酔を避けるための選択肢として、局所麻酔で内視鏡手術を行う技術は非常に重要です。
新たな手術法の誕生
西良教授は、脊柱管狭窄症の治療を局所麻酔を用いた内視鏡手術に応用することを決意しました。技術改良を重ね、最初の手術を平成29年2月に成功させた後、これまでに30例を超える手術を手がけています。この技術は日本国内だけでなく、世界的にも非常に珍しいものです。
クラウドファンディングの目的
今回のクラウドファンディングは以下の目的で行われます。
1. 新たな手術法の普及活動に必要な費用
2. 身体への負担を軽減するための内視鏡開発費用
3. 治療法や手術法をより洗練させるための研究費用
クラウドファンディングは「Otsucle」というプラットフォーム上で、4月24日から7月31日までの期間で実施されます。目標金額は500万円で、すべての寄付が支援に活用されるオールイン型の形式です。
参加方法
寄付を検討される方は、以下のリンクから詳細をご確認いただけます。
クラウドファンディング詳細ページ
高齢者が安心して受けられる腰痛治療の普及に向けて、多くの方のご支援をお待ちしております。西良教授の挑戦を応援し、より多くの患者がこの新しい治療法の恩恵を受けられるよう、一緒に考えていきましょう。