新たな化学業界の未来を切り開くCrowdChem
2022年に設立された株式会社CrowdChemが、著名なベンチャーキャピタルANRIから約7000万円の資金を調達しました。この資金は、現在開発中の独自プラットフォームのさらなる進化を目的としています。
プラットフォーム開発の意義
CrowdChemのプラットフォームは、化学産業における情報の非効率性を解消するために設計されています。特に、原料メーカーと原料ユーザーとの間で情報が十分に共有されていないという現状に対抗するため、ユーザーが化学関連データをスムーズに活用できるようになります。
具体的には、CrowdChemでは特許や論文、カタログ情報などを収集し、それらのデータを機械学習や自然言語処理技術と組み合わせて利用できるようにします。これにより、原料選定や顧客探索、用途やニーズの把握、競合分析が一連の業務として行えるようになります。
既存の企業との連携
現段階では、すでに大手化学メーカー2社と共に有償のPoC(概念検証)を行っています。この取り組みを通じて、更なる改良を実施し、実際の業務での活用を促進する予定です。2023年1月にはプロダクトのリリースを目指し、研究開発支援やニーズ探索機能を先行して提供する計画です。
プロダクト利用の具体例
このプラットフォームがもたらす利便性は計り知れません。利用者は独自データを基に、新規原料の組み合わせを発見できるほか、潜在顧客のリストを作成することも可能です。さらに、化学産業特化の自然言語処理技術を活用することで、製品の用途を正確に調査できます。
トライアル企業の募集
現在、CrowdChemではプラットフォームの検証トライアルに参加してくださる企業を募集中です。化学業界の発展とビジネス効率化に貢献するこのプロジェクトへの参加を希望する企業は、ウェブサイト経由でのお問い合わせをお待ちしています。
代表取締役のビジョン
同社の代表取締役である池端久貴氏は、化学業界がデジタルトランスフォーメーションに進んでいるものの、商習慣や商流が未だに古い文化に囚われていると感じています。そんな中で、業界全体にインパクトを与える存在として、独立したスタートアップがどれほど重要であるかを強調しています。SDGsやサーキュラーエコノミーへの貢献も視野に入れた活動を進行中です。
投資家や支援者からの期待
CrowdChemには、多くの投資家が期待を寄せています。ANRIのプリンシパルである宮崎勇典氏や、新規事業家の守屋実氏は、化学業界への貢献や池端氏の経験に基づく高い期待を示しており、これからの成長に十分なエネルギーを与えています。
株式会社CrowdChemは東京都大田区に本社を置き、ソフトウェア開発やデータ解析サービス、化学人材教育を手掛けています。今後の動向に注目です。
【お問合せ先】
メール:
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今後の取り組みに期待が高まります。