ヴィム・ヴェンダースの幻の映画『ドリーム・アイランド』がデジタル復活！

ヴィム・ヴェンダースの幻の映画『ドリーム・アイランド』の復活

ヴィム・ヴェンダースが出演・ナレーションを務め、この度デジタルリマスターされる未公開作品『ドリーム・アイランド』。1991年制作のこの作品は、ヴェンダース自身が特に愛する作品『夢の涯てまでも』のために作られた“夢のシークエンス”を中心に、東京を舞台に描かれたアートフィルムだ。

クラウドファンディングで新たな風を吹かせる

今春に始まったクラウドファンディングプロジェクトは、作品を現代に蘇らせるための重要な一歩だ。支援は5月15日で終了予定で、ファンや関係者からの期待が高まる中、文化人類学者・批評家の今福龍太氏から寄せられた激励のコメントも発表された。彼は「このフィルムが現実に蘇ること、それこそ私たちのもう一つの奇蹟」と語り、視聴者の心を掴む。

ヴェンダースの視点で語られる夢の世界

『ドリーム・アイランド』は、ヴェンダースが探求する“夢”のイメージを視覚的に表現した作品で、未公開シーンにはエレクトロニク・ペインティングが登場する。これにより、夢と現実が交錯する新たな視点が提示される。

復活のきっかけと紆余曲折の物語

この復活の背景には、撮影監督を務めた仲田能也氏の娘、仲田早織氏の存在がある。彼女は父の遺志を継ぎ、作品を再び日の目に晒すプロジェクトに奮闘してきた。偶然の出会いから始まった彼女の行動は、失われたフィルムを追い求める道のりとなり、彼女と御影雅良氏との共同作業で新たな発見が続いた。

作品を巡る深い想いと意義

『ドリーム・アイランド』は単なるアートフィルムではなく、ヴェンダースのフィルモグラフィーにおいて重要な位置を占める作品であり、非公式にコレクターズアイテムとして親しまれている。観る者に夢の感覚を呼び覚ますこの作品は、時代を超えて新たな感動を提供することでしょう。

「あなたにとって夢とは何ですか？」という問いかけが、視聴者の心に響くような作品となることを期待しています。