昭和と令和の職場
2025-03-10 09:51:13

昭和の価値観と令和の若者が交錯する職場の実態とは

昭和の価値観と令和の若者が交錯する職場の実態とは



最近、パーソルキャリア株式会社が運営する『JobQ Town』の調査において、昭和世代の職場文化と令和の若者との関係について、多くの興味深い意見が寄せられました。この調査では、現在働いている20代から50代の社会人を対象に、「本当にいた怖い上司」に関する体験談をコンセプトとする「ココだけの本音」を通じて意見を集めました。結果として集まった投稿数は568件。ここではその内容を詳しく見ていきましょう。

昭和上司の思考と若者の感覚


調査では、昭和時代の上司の特徴として「仕事を優先し体調よりも業務を重視する価値観」が挙げられました。具体的には、早朝の準備や雑務を新人が担当するという文化がありましたが、その多くが20代の若者には「古い」と考えられていることが分かりました。しかし、体調より仕事を重視するスタンスについては、逆に共感を得ている層も存在します。特に、30代から50代の層においては、「昔の上司がどのように仕事を指導していたのか」というエピソードが語られ、驚きと共に懐かしさが交錯している様子が窺えました。

職場のハラスメントについての意識の違い


調査の結果、30代から50代の世代全体が「今では考えられない上司がいた」と回答し、その中でのエピソードには、ノルマ未達で帰ろうとした際に上司に呼び止められた、という話がありました。これに対し、20代の71.8%がその上司の行動をハラスメントと捉える一方で、49.7%の若者はその行動をハラスメントではないと考えています。この意見の分かれ目は、指導としての厳しさとパワーハラスメントの境界をどこに引くかにあります。

根性論に対する二つの視点


根性論に関する意見も同様に分かれています。30代以上は「根性は成果や成長に繋がる」と考える一方で、20代の71.8%が同意しているという興味深い結果が出ています。若者たちは根性が成功を導く力になると信じているようですが、過去の経験に基づく厳しい指導の影響を受けた世代が多い結果とも言えるでしょう。若者たちからは、「成功を手にするためには粘り強さも必要」との意見が寄せられています。

まとめ


今回の調査結果は、根性論とハラスメントの解釈において世代間のギャップが浮き彫りになりました。特にハラスメントに関する感覚は、若者が相対的に敏感になっていることを示しています。過去の職場文化に根付いた価値観が、現代の職場においてどのように通用するのか。今後は、企業においても職場環境がより良くなるよう、世代を超えたコミュニケーションや理解が求められるでしょう。新たな時代を迎える中で、職場の人間関係を見直す重要性があることを認識し、これからの働き方について考えるきっかけとなる調査結果と言えるでしょう。


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