GOURMEY社がミシュラン・マスターズを結成
フランスのパリを拠点とするGOURMEY社は、2024年12月11日、世界的に著名なシェフたちを集めた料理諮問委員会「ミシュラン・マスターズ」の設立を発表しました。これは、同社が開発した細胞性フォアグラの今後の研究開発や対外広報に関して専門的な助言を受けることを目的としています。
ミシュランシェフたちとのコラボレーション
この委員会には、アメリカのクロード・ル・トヒック氏、デンマークのラスマス・ムンク氏、日本のダニエル・カルバート氏という三名のミシュランシェフが参画しています。これにより、GOURMEY社は料理の技術を革新し、持続可能な食材の可能性を追求する新たなステージへと進化を遂げます。
フォアグラの伝統と革新
GOURMEY社が開発した細胞性フォアグラは、フォアグラの伝統を未来に繋ぐ重要な試作品です。シェフたちからはその品質や風味に対する高い評価が寄せられています。クロード・ル・トヒック氏は「その色合いや食感、風味に驚かされた」と語り、GOURMEY社の製品を使った新メニューづくりに胸を膨らませています。
ダニエル・カルバート氏もこのプロジェクトに参加し、「持続可能な料理の未来に向けた新しい挑戦に寄与できることを嬉しく思う」と述べています。
そして、ラスマス・ムンク氏は、フォアグラの生産過程における動物福祉の改善に対する期待を表明し、GOURMEY社の取り組みに関心を示しています。
細胞性フォアグラの特徴
「ミシュラン・マスターズ」は、GOURMEY社の細胞性フォアグラのアロマ・プロファイルについても称賛しています。トップノートはロースト感、ハートノートにはキャラメルやバターの風味が混じり、ベースノートには強烈な肉感が漂います。この風味のバランスや食感の良さは、シェフたちの創作料理においても新たな可能性を開くことでしょう。
規制当局への認可申請
2024年7月、GOURMEY社は欧州委員会や米国食品医薬品局、シンガポール食品庁など各国の規制当局に細胞性フォアグラの認可申請を行いました。この申請は、細胞性食品の新規認可において初の試みであり、今後の展開に注目です。
日本市場への進出
日本では、長い間フォアグラの消費が行われていましたが、最近の環境規制によって供給が厳しくなっています。この状況の中で、GOURMEY社は自社の細胞性フォアグラをフランス産フォアグラの代替品として位置づけ、2026年頃の商業化を目指しています。また、日本企業との提携を通じて、国内製造も視野に入れています。
GOURMEY社の未来
GOURMEY社は、持続可能かつ高品質な食材を求める世界的なニーズに応えるため、今後も新しいイノベーションを追求し続けるでしょう。CEOのニコラ・モラン=フォレスト氏は「我々の製品を通じて、世界中の人々に新しい料理体験を提供したい」と述べ、シェフたちとのコラボレーションの重要性を強調しています。今後の展開に期待が高まります。
このように、GOURMEY社は美食の未来を切り開く存在となるべく、国内外のトップシェフとの関係を強化しながら進化し続けています。