男性育休の満足度を考え直す
2025年11月19日、「いい育児の日」を前に株式会社メディックスが実施した男性育休に関する調査は、興味深い結果をもたらしました。多くの男性育児者対象のアンケートによると、育休の満足度は「期間の長さ」よりも「時間の質」に影響されるということが明らかになりました。特に「1年以上」と「3〜6ヵ月」の取得者が高い満足度を示したことが特徴的です。
満足度のピークが示すもの
調査では、育休を1年以上取得した男性の満足度が最も高く、平均9.7点(10点満点)という結果が出ました。「長期間の育児で家事スキルが向上した」「家族との信頼関係が深まった」といった声が寄せられています。「家族との大切な時間を過ごせた」という意見は、育児の意義を再確認するきっかけとなります。また、「多忙な仕事から離れ、家族にしっかり向き合えた」との声も、多くの父親の共感を呼ぶものです。
“ほどよい期間”の重要性
一方で、3〜6ヵ月の育休に対する評価も高く、満足度は9.6点を記録しました。この期間は、仕事復帰に対する負担が少なく、育児生活にも十分に慣れるだけの時間を持つことができるため、「育児が貴重な時間になる」との意見が目立ちました。しかし、短期間では「慣れる前に復帰」、逆に長期間では「収入不安や孤独感」が表れるため、3〜6ヵ月は心理的にも経済的にも適切なバランスとなるようです。
育休を取得しなかった理由
育休を取得しなかった理由についても注目すべき点があります。多くの男性が「お金の不安」を挙げる一方、女性は家庭の状況に関する意見が多く見られました。この結果からは、依然として家事育児の負担の偏りが存在していることがうかがえます。例えば、男性からは「収入減や給付金への不安」が強調され、女性からは「家にいることで精神的な負担が増すかもしれない」という声が多く寄せられています。
満足度を高めるために
調査結果から満足度を向上させる要因として、「目的意識」と「時間の質」が指摘されています。育休中に「育児スキルを身に着けたい」といった明確な目標を持つ育休取得者は、満足度が高かったことが示されています。その結果、育休取得を考える男性にとって、ただ単に制度を利用するのではなく、どのように「質の高い時間」を過ごすかが重要ということになります。
メディックスの取り組み
株式会社メディックスは、男性育休の取得率54.1%という高水準を実現し、特に半年以上の育休取得者が61.5%を占めるという成功したデータがあります。同社では育休取得者に対して以下のような施策を行い、より良い育休の質を確保しています。
- - 育休前後の1on1面談を通じた制度説明
- - 社内でパパ・ママランチ会を開くなどの交流会
- - フルフレックス/ハイブリッド勤務の導入
- - 子ども手当の支給
まとめ
男性育休の満足度が示すのは、取得期間よりもその「質」がいかに重要であるかということです。時間の質を高めるための目標を持ち、自分自身と家族にとって満足のいく育休を過ごすことが求められています。これからの育休制度が、より多くの男性にとって有意義な時間を提供できるよう進んでいくことが期待されます。