特定非営利活動法人キリンこども応援団の夏休み食材支援
2024年8月上旬、大阪府泉佐野市を拠点とする特定非営利活動法人キリンこども応援団は、夏休みを迎えた子どもたちの食事を支援するため、無償で食品を150世帯に配送しました。この取り組みは、特にひとり親家庭を中心に、さまざまな理由で食事に困っている世帯を対象としています。
「物価高騰の影響で夏休みの食費はかさむ」という声が多く寄せられる中、この支援は大きな助けとなりました。受取世帯からは「子どもも大喜びしていて、本当に助かります!」といった、感謝の声が鳴り響きました。これに応える形で、キリンこども応援団はスタッフが丁寧に詰めた箱に、生活に必要な食材を選び抜きました。
食材の内容と工夫
配送された箱には、特に値上がりしている食品を中心に、お米やレトルト食品、ツナ缶、パスタ、調味料、さらにはお菓子など、子どもたちに喜ばれる食材が詰め込まれています。また、日用品も含まれており、家計にやさしいのが特徴です。アンケートに寄せられたコメントの中には、届いた箱の重さや内容に驚いたという声もあり、食材の充実度が伺えます。
特にお米や調味料、生理用品の値上がりが影響し、普段は質の高いものを子どもに買うことができない方も多く「お盆に両親が喜ぶものを送ってくれたかのような気持ちになり涙が出た」という感想もありました。また、子どもたちが好きなお菓子やカルピスが入っており、「これで子どもたちがシャーベットを作ることができる」との声も。
孤立を乗り越えるための取り組み
キリンこども応援団は、夏休み中の子どもたちの食事をサポートするだけでなく、長期的な支援を目指しています。コロナ禍で一層深刻化したひとり親家庭への経済的打撃を受け、同団体は食材支援の量を年末年始に比べて倍増しました。今後も、多くの困っている世帯や子どもたちに手を差し伸べることを目指して、活動を継続していく意向を示しています。
今後の展望
代表理事の水取博隆氏は「私たちは、困難な状況にある子育て世帯に支援を行うことで、少しでも生活の負担を軽くし、夏休みを楽しんでいただくことを願っています」と述べています。この取り組みは、一般社団法人コミュニティシンクタンク北九州からの「こども家庭庁 ひとり親家庭等のこどもの食事等支援事業」に基づいています。
特定非営利活動法人キリンこども応援団は、子どもたちの自立支援を目指し、「キリンの家」や「フリースクール」など、いくつも居場所を設けており、地域社会での連携を大切にしています。子どもたちが成長し、将来に自信を持てるよう、引き続き温かい支援を行っていく姿勢は、多くの人々から注目されています。
この支援活動により、ひとり親家庭や経済的に困難を抱える家庭が、少しでも明るい夏を迎えることができるよう願っています。