捨てる前に知っておきたい香木の価値と買取の方法

香木の価値を見直す

香りを楽しむための道具として知られる香木が、近年ますます注目を集めています。古くから貴重な香原料として重宝されてきた香木ですが、もしかしたらあなたの家にも知られざる「お宝」が眠っているかもしれません。香木の鑑定・買取を行う株式会社菊谷生進堂が運営する「香源」は、名古屋と銀座に本店を構え、多くの方々の香木を評価しています。

香木とは？

香木とは、特定の木から得られる香りの材料です。日本最古の歴史書である日本書紀にも名前が登場し、すでに1000年以上の歴史を持ちます。代表的な香木には伽羅（きゃら）、沈香（じんこう）、白檀（びゃくだん）があり、特に伽羅は非常に高価で、入手が難しい限定品です。例えば伽羅はベトナムの一部地域でのみ産出され、その希少性から「神様が創った香り」とも称されています。

香木の価格は金より高値に？

近年、香木の価格は急騰しており、特に伽羅は2022年に金の約6倍の価格で取引されることもありました。香木の人気は中国や台湾、中東の市場で高まっているため、今後も価格の上昇が予想されています。例えば、白檀は1gあたり10円～20円程度、沈香は数百円から数千円、伽羅は数万円に達することもあります。

なぜ香木は捨てられてしまうのか？

意外にも、家庭で香木が見過ごされやすい理由として、持ち主がその価値を知らないことがあります。仏壇の引き出しの中、あるいは親から受け継いだ思い出の品が、実は高価な香木であったケースが多いのです。特に、香道や茶道に関わっていた世代が持っていた香木が捨てられてしまう事例が目立ちます。インターネットの普及が進んだ現代では、高齢者の方々はその価値を見失いがちです。