滋賀県SDGs「こどなBASE」、大学連携プロジェクト始動!
滋賀県と連携し、地元企業と子どもたちの放課後の居場所をつなぐ事業「こどなBASE」を展開する特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクールは、2023年度から大学連携プロジェクトを開始しました。
このプロジェクトは、大学生の授業の一環として、STEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)体験プログラムを地元企業と連携して企画・制作し、県内の放課後児童クラブでワークショップを実施するというものです。
第一弾は、成安造形大学と連携し、「トヨタモビリティパーツ株式会社滋賀支社」による脱炭素に関する講義を、こどなBASE事務局がコーディネートしています。大学生は、CO2ネットゼロにつながる取り組みを楽しく学べるワークショップと体験教材を主体的に制作しています。
こどなBASEとは
「こどなBASE」は、滋賀県内の子どもたちの未来を担う次世代育成と、地元企業の持続可能な社会づくりへの貢献を目的とした取り組みです。企業と子どもたちの居場所を繋ぐことで、地域社会全体の活性化を目指しています。
成安造形大学との連携
成安造形大学の学生は、授業の一環として、子どもたちと企業をつなぐ企画を立案、設計、実施し、その成果を振り返るという実践的な学びに取り組んでいます。
トヨタモビリティパーツ株式会社滋賀支社の担当者からCO2ネットゼロの説明を受けた学生たちは、ワークショップの内容を具体的に検討しています。
ワークショップ概要
講義名: 総合領域3年生「総合デザイン演習6 ~コトのデザイン~」
講義内容: 体験と対話を通じて課題を見つけ、解決のためのイベントやワークショップを企画する。特定のコミュニティが抱える問題に対して理解・共感し、共同でアイデアを育てて実現できるプロセスを構築、ディレクションする。
担当教官: 小野 真紀子 非常勤講師
対象学生: 3年生・10名(3グループ)
開講日時: 毎週水曜10:50~12:30
ワークショップスケジュール
7/24(水) 11:00-12:00 | 放課後児童クラブで学生ワークショップ実践 | 仰木の里東児童クラブ |
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8/2(金) 10:30-12:30 | ワークショップの成果報告会及び参加企業との交流 | 成安造形大学キャンパス内 |
こどなBASEの実績
2023年度の「こどなBASE」では、以下の実績をあげています。
こどなBASE会員登録企業・団体:31企業
企業・団体向けイベント参加者数:延べ194名(延べ143企業・団体参加)
体験プログラム実施回数:6回(7企業・団体と実施)
体験プログラムに参加した子どもの数:198名
参加者からの声
子ども:
SDGsをくわしく聞けてよかった。これから環境を守りたい。
未来に水素を使う乗り物…地球温暖化は改善していくと思ったので、少し未来がワクワクしました。
新しく分かったことがとてもたくさんありました。〇〇(企業名)に入りたいと思いました。
児童クラブ担当者:
子どもの反応が想像以上によかった。
子どもたちが自ら進んで学びたくなる「ワクワク感」があふれていた。その仕組みが随所に見てとれた。
放課後の学びの機会を企画するのが困難なため、今回のようにパッケージとして提供していただけると放課後事業者もとても助かると思います。
企業担当者:
子どもたちの素直な感想や反応を得られて、自分の仕事のやりがいを改めて認識しました。
今までの演出でインパクトあるPRが思いつかなかったが、新しい可能性が見つかった。
* 子どもたちの将来に向けて、「今何ができるか」「何を伝えればよいか」を考えるようになった。
放課後NPOアフタースクールについて
「放課後はゴールデンタイム」をビジョンに、2009年に法人化された放課後NPOアフタースクールは、全国で安全で豊かな放課後を実現するため、学校施設を活用した放課後の居場所「アフタースクール」を運営しています。子どもが主体的に過ごせる環境づくりに力を入れているとともに、企業や自治体と連携し、全国の放課後の居場所における環境整備や人材育成の支援、体験機会創出に取り組んでいます。
まとめ
「こどなBASE」は、大学、企業、子どもたちを繋ぐことで、地域社会の持続可能な発展に貢献する取り組みです。今後も、さまざまな企業や大学との連携を強化し、子どもたちの未来を創造する活動を展開していく予定です。