菅公賞が輝かしい高校生たちを称える
2024年7月31日から8月4日まで、岐阜県の下呂交流会館で開催された第48回全国高等学校総合文化祭(以下、総文祭)が、多くの期待とともに盛大的に行われました。この文化祭は、全国各地から集まった高校生たちが芸術と文化を競い合う重要な舞台となっており、特に書道部門では、全国の書道の才能を持つ生徒たちの作品が一堂に会し、その表現力と技術を披露しました。
その中で、特別賞として「菅公賞」が贈られ、見事に選ばれた5人の高校生が称賛を受けました。「菅公賞」は、カンコー学生服株式会社の「未来に、エールを。」というスローガンのもと、学生たちの夢を応援する取り組みの一環として設立されたもので、今年で12年目を迎えました。
菅公賞受賞者の作品とコメント
受賞者たちが制作した作品は、各々の個性や技術が見事に表現されたものばかりです。以下に受賞者名とその作品についての詳細をまとめます。
1. 神谷翠(北海道旭川商業高等学校 3年)
- - 作品名: 「こぼれ桜の薫り」〔漢字仮名交じりの書〕
春の美しい桜を表現した作品で、言葉を大切にし、筆者の意図を効果的に引き出しています。「この作品は私にとって一生の宝物です」とその思いを述べています。
2. 鈴石沙耶(福島県立白河高等学校 3年)
古筆の流れを意識し、美しい線質で表現した作品です。鈴石さんは「書道を通じて根気強く頑張ることの大切さを学びました」と語ります。
3. 村上葵彩(富山県立富山南高等学校 2年)
古典の学びを生かし、現代的な解釈で作成されています。村上さんは「入賞を目指し努力してきたことが評価され、嬉しいです」とコメントしました。
4. 口野優花(奈良県立郡山高等学校 3年)
文徴明の書の特徴を捉え、独自の味を出すよう工夫されています。「この賞を受賞できたことは本当に感謝の気持ちです」と述べています。
5. 黒木綺乃(宮崎県立宮崎大宮高等学校 3年)
フルサンの臨書を通じて、独特の魅力を発揮した作品です。「自分一人の力ではなく、たくさんの方々に支えていただいた結果です」と眩しい笑顔で感謝の意を表しました。
カンコー学生服の背景
「菅公賞」の社名の由来は、学問の神様として知られる菅原道真公(通称:菅公)から来ています。会社は1854年に設立され、学校生活を支える存在として、様々な活動を通じて子どもたちに夢と希望を提供しています。彼らのスローガン「未来に、エールを。」が、受賞者たちを通じて今後も多くの若者に届くことが期待されます。
このように、菅公賞は書道の才能を持つ若者たちの努力と思いを讃える素晴らしい取り組みであり、今後も多くの才能が育ち、輝く機会が増えることを願っています。