2024年8月7日、埼玉県朝霞市とウォータースタンド株式会社が、「地球温暖化対策及び気候変動適応に関する取組みについての協定」を締結しました。この協定は、2050年までに脱炭素社会を目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言している朝霞市の取り組みの一環であり、環境問題における共通の認識をもとにしたものです。
朝霞市は、温室効果ガスの排出削減や資源循環を推進し、持続可能な環境を実現するために様々な施策を展開しています。今回の協定により、両者は使い捨てプラスチックごみを減らすことを目指し、公共施設にマイボトル用の給水機を設置し、マイボトルを使用することを促進します。これにより、ライフスタイルの変革を図り、プラスチック削減につなげていく方針です。
協定締結式には、朝霞市の富岡勝則市長とウォータースタンドの東京支社長・植囿隼人が出席し、協力の意義や今後の展望について意見交換を行いました。この取り組みは、市民にとっても使いやすく、便利な給水システムを提供し、環境に配慮した選択を促すことを目指しています。
朝霞市では、「みんなでつくる水とみどりが豊かな環境にやさしいまち朝霞」というビジョンを掲げており、市民、事業者、行政が一体となって環境保全に取り組んでいます。「第3次朝霞市環境基本計画」を策定しており、市民と協力して持続可能な社会の実現に向けた指針を示しています。
ウォータースタンドは、ボトル不要の浄水型ウォーターサーバーを提供し、いつでも新鮮なお水を使用できるという利点があります。このようなシステムは、SDGsに興味を持つ個人や法人からの支持を集めています。企業は、使い捨てプラスチックボトルの削減を目的とし、全国の地方公共団体とも協力しながら「ボトルフリープロジェクト」を展開しています。このプロジェクトでは、水道水を活用した環境に優しい給水スタンドを設置し、マイボトルの使用を促進しています。
朝霞市との協定により、ウォータースタンドは地域のインフラを活用し、協力し合うことで持続可能な未来を作り上げることを目指しています。具体的には、公共の場での水分補給が容易になり、熱中症の予防や健康促進にも寄与します。意識の向上を図りつつ行動を変容させることによって、地域全体で環境問題への取り組みを進めることが期待されています。
また、ウォータースタンドはこれまでに数々の環境関連賞を受賞するなど、確かな成果を挙げています。これを機に、さらなる取り組みが全国に広がり、持続可能な社会の形成に貢献できることが期待されています。朝霞市とウォータースタンドの協力により、具体的なアクションを通じて、地球温暖化の影響を軽減し、次世代へ安心して住める環境を引き渡すための道のりが続いていくでしょう。