TRANOÏ TOKYOが示した新たなファッションの潮流
2025年9月3日と4日の2日間、国立代々木競技場にて開催された「TRANOÏ TOKYO」は、新たなグローバルファッションの拠点を築く重要な一歩となりました。この展示会には、世界中から選び抜かれたデザイナーたちが集い、多くのブランドが初めてそのコレクションを発表しました。
この展示会は、ただのファッション発表にとどまらず、特別な演出や体験型イベントを通じて、来場者に忘れられないひとときを提供しました。国内外から多くの人々が訪れ、TRANOÏ TOKYOはその存在感を一層高めることとなりました。
世界中の才能が集結
出展者数は255ブランドに達し、その67%が海外ブランド、残りの33%が日本ブランドでした。これにより、東京がますます国際的なファッションの中心地として位置づけられていることが示されました。出展ラインナップは、レディ・トゥ・ウェアとアクセサリーがそれぞれ50%を占め、ウィメンズ、メンズ、ユニセックスコレクションがほぼ均等に展開されていました。
特に注目すべきは、出展したブランドの約40%が初参加であり、革新的で新しいデザインが多く見られました。これにより、TRANOÏ TOKYOはそのダイナミックで多様性のある展示会としての地位を確立しました。
国際的なデザイナーの声
TRANOÏ TOKYOでは、国別にデザイナーを紹介するショーケースも行われました。アフリカ、ジョージア、サウジアラビア、ルーマニア、コロンビアなど、11か国以上のデザイナーが参加し、それぞれの文化やクリエイティビティを発信しました。特にアフリカの11人のデザイナーによる「CANEX」や、ジョージアの11人のデザイナーによる「Vitrine Showroom」は、多くの注目を集めました。
ライフスタイルスペース
会場内には、ファッションだけでなく、美容、インテリア、フレグランスなど、様々なライフスタイル関連の出展者が集まるエリアも設けられました。特に、ベトナムの香水ブランド「d’Annam」や、日本の時計ブランド「Moco Watch」など、革新性とデザイン性で注目を集めるブランドが参加しました。
日本とフランスの文化が交差する
TRANOÏ TOKYOでは、日本とフランスの文化が交差する様子も見ることができました。「0fr. Tokyo」とのコラボレーションによるアートブックやグッズの展示、日本とフランスの美食を融合させた特別なダイニング体験など、ファッションの枠を超えた多彩なコンテンツが提供されました。
また、音楽とファッションの融合も見逃せないポイントでした。「Universal Music」による音楽ラウンジでは、来場者が特別な音楽体験を味わえる空間が設けられ、スタッフ専用のTシャツにはキュレーションされたプレイリストにアクセスできるチップが埋め込まれていました。
次回への期待
次回のTRANOÏ TOKYO、F/W 26-27は2026年3月18日と19日に開催される予定です。出展ブランドの募集も始まり、アパレルやバッグ、シューズ、ライフスタイル商品など幅広いジャンルの参加が期待されています。TRANOÏ TOKYOが今後もファッションの未来を切り拓く重要なプラットフォームとして進化していくことを楽しみにしています。