地域芸術祭の未来
2026-02-27 09:32:16

新長谷寺藝術祭『十一面』が問い直す地域芸術の未来と価値

新長谷寺藝術祭『十一面』:地域アートの新たな潮流



2023年にスタートした新長谷寺藝術祭『十一面』は、愛媛県四国中央市を舞台に、地域文化の振興とアート価値の向上を目指す芸術祭です。今年の第3回目は、3月13日から29日の間、月・火を除く13日間にわたり開催されます。この祭典では、「つづく、おわる、つづく、」というテーマを掲げ、アートを通じた新たな価値観の探求が行われます。

地域のエネルギーとアートの出会い



『十一面』は、地域に対する深い理解と愛情から生まれました。代表の髙橋将太と高校時代の同級生である田渡大貴が故郷で再会し、町のアートの力を共有するために立ち上げたこの祭りは、紙のまち・四国中央市ならではの特性を存分に生かしています。この街は「日本一の紙のまち」として知られる一方で、美術館などの文化施設はなく、そのために違った形でアートを届ける試みが始まったのです。

これまでの歩みと大きな反響



初回の2023年には、故郷にゆかりのあるアーティストやデザイナーたちが参加し、約5,000名の来場者を記録しました。また、2024年には新長谷寺のご本尊・十一面観音菩薩が33年ぶりにご開帳されたこともあり、延べ7,000名の来訪がありました。これらの開催を通して、地域の人々とアートとの出会いを促進し、非日常的な体験を提供してきたのです。

新たな試み:批評的視点の導入



3回目の開催にあたり、『十一面』はこれまでの地域主義を一歩進め、全国の同型の地方自治体に共通する課題を問い直します。この試みでは、単なる地域のための芸術祭から、より広い視野での芸術の価値を探求しています。特に、小規模自治体が抱える「儀礼化」や「消滅」という問題に対する意識も高めることが目指されています。

多彩なプログラムと初参加のアーティスト



本博覧会には、県内外から招かれた初参加のアーティストたちが10組以上も登場します。彼らは新たな視点を持ち寄り、会場を多層的な体験の場へと変えます。さらに、食やパフォーマンスに関する特別プログラムも予定されています。例えば、3月14日には現代サーカスカンパニー『うきも -project-』によるパフォーマンス、21日には料理ユニット『LOOP』による食のプログラムが行われます。

日常に寄り添うビジュアルデザイン



本芸術祭では、従来の美術展らしいキービジュアルから一転して、身近で親しみやすい形状のビジュアルデザインを採用しました。目に馴染みのある1色刷りのスーパーのチラシをモチーフにし、アートが地域の日常に溶け込んでいくことを目指しています。これにより、地域の人々にとって身近な文化体験として位置付けられることを意図しています。

未来を見据えて



『十一面』は、地域に根ざしながらも、その枠組み自体を更新し続けることで、持続可能な芸術祭を目指しています。依然として問題が多い小規模自治体ですが、アートの力を探求し、それを生かすことで新たな地域価値を生み出すことが期待されています。この芸術祭は、地域社会における新しい出会いや再発見を促進し、アートの未来を広げる一歩となることでしょう。

終わりに



新長谷寺藝術祭『十一面』は、ただのアートイベントにとどまらず、地域を深く理解し、共に考える機会を提供することで、未来の地域芸術のあり方を照らし出す重要な試みなのです。今年もまた、多くの人々が集まり、アートとの新たな出会いを体験することでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

画像15

画像16

画像17

会社情報

会社名
十一面実行委員会
住所
愛媛県四国中央市三島中央3-8-21
電話番号

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。