映画『北の食景』がサン・セバスティアン国際映画祭に出展決定!
料理ドキュメンタリー映画『北の食景』が、第72回サン・セバスティアン国際映画祭のカリナリーシネマ部門で上映されることが決まりました。この映画は、北海道の四季折々の食材を活用し、4人の料理人が生み出す美しい食の風景を描いています。
札幌市の映像制作補助金を活用
この映画は、札幌市が提供する映像制作補助金を基に、北海道フードフィルムフェスティバルに合わせて制作されました。食の魅力を世界に発信するため、この映画は特に注目を集めています。サン・セバスティアン国際映画祭は、ヨーロッパの名だたる映画祭の一つであり、カンヌやベルリンに続く重要な映画祭として知られています。
出演する料理人たち
映画に登場するのは、北海道で活躍する4人の料理人です。彼らはそれぞれ異なるスタイルで料理を創り上げ、地元の多様な食材を活かした作品を提供しています。
- - 高橋毅氏(フレンチ「ラ・サンテ」):特に春には土耕栽培された北海道のホワイトアスパラガスや、足寄町の羊肉を使用した料理で評判を呼びます。
- - 酒井弘志氏(栗山町の「味道広路」):北海道の季節の食材をふんだんに使用した予約制の日本料理を提供し、2017年にはミシュラン二つ星を獲得しました。
- - 川崎純之亮氏(札幌の「○鮨」):地元の新鮮な魚介を活かした寿司を提供し、他とは一線を画した技術で多くのファンを魅了しています。
- - 吉田夏織氏(フレンチ「アグリスケープ」):四季折々の食材を活かした料理を通じて、食の楽しさを伝えることに情熱を注ぎます。
これらのシェフたちは、北海道の地域資源を活かし、春夏秋冬を通して食材の成長や収穫の様子を追いかける姿が描かれています。
サン・セバスティアン国際映画祭のプログラム
サン・セバスティアン国際映画祭では、実行委員会の伊藤亜由美氏、監督の上杉哲也氏、また参加料理人の高橋毅氏と酒井弘志氏がステージにも登場し、上映後にはバスク・カリナリー・センターでディナー会も予定されています。このイベントでは、日本の食文化の魅力をリアルな形で体験することができます。
上映スケジュール
映画『北の食景』は、2024年9月20日から9月28日までの間、サン・セバスティアン国際映画祭で上映されます。この貴重な機会を逃さず、多くの人々に北海道の味や文化を知ってもらえることを期待しています。
監督と登壇者について
映画の監督である上杉哲也氏は、CMや映画制作を手掛ける映像ディレクターです。特に個人の体験に着目したドキュメンタリー作品を多く制作しています。登壇予定の高橋毅氏と酒井弘志氏は、それぞれの店舗での活動を通じて、北海道の食材を擁する料理への思いを語ってくれることでしょう。
また、伊藤亜由美氏は北海道フードフィルムフェスティバルの実行委員長として、地域の食の文化を全国に広める活動に取り組んでいます。
整った四季の中で生まれる美しい食の物語を、ぜひご覧ください。