辻正人氏の最新刊『任せることで子どもは伸びる』が注目を集める
福岡ソフトバンクホークスの元監督・工藤公康氏の推薦を受け、辻正人さんが描いた新著『任せることで子どもは伸びるスポーツで「自分で考える子」に育つ9の導き方』が、2025年3月24日に出版される。この本は、38年にわたる少年野球指導の経験を基に、子どもたちをどう成長させるかを探求する内容になっている。
辻正人さんの指導理念
辻さんは20歳で多賀少年野球クラブを設立し、その後3度の日本一や世界大会出場を果たしてきた。彼の指導スタイルは独自で、「勝つ」ことを目指しながらも、「楽しむこと」を根本に置いている。従来の厳しい指導方法を脱却し、怒鳴ることも体罰もない指導法が評価され、教育界や人材育成の場でも注目を集める原因となっている。
辻さんは、「子どもを叱ってはいけない」「比べても意味がない」と、現代の子どもたちに対する指導に新しい視点を取り入れる必要性を強調する。彼が体験したイタリアでの世界大会をきっかけに、スポーツの本質は楽しむことだと気づいた。その思いから、「楽しさ」と「強さ」を両立させるための9つの導き方が本書に提案されている。
新しい育成の形
「やめてもいいし、やり抜いてもいい」という考え方が、今の時代の子どもたちには必要だと辻さんは語る。楽しむ心を失わずに、同時に努力をする力も育む新しい育成哲学が本書には詰まっている。特に、「楽しむこと」と「成長すること」をどのように両立させるのか、その具体的方法が示されているため、子育てや教育に悩む多くの大人たちにとって参考になるだろう。
工藤公康氏の推薦
工藤公康氏は、この本を「子どもたちへの指導だけでなく、子育てや人材育成につながる素晴らしいヒントがたくさん詰まった最高の1冊です」と称賛している。これは、辻さんの指導法が少年野球だけではなく、他のスポーツやビジネスの現場でも役立つ指導思想であることを示唆している。
教育現場での実績
辻さんの指導により、チームは多くの優秀な選手を育てており、OBには則本昂大選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)を始め、29名の甲子園球児がいる。この実績は、彼の指導法が効果的であることを示しており、学校や企業においても彼の思想を取り入れた成果が見込まれている。
書籍情報
新刊『任せることで子どもは伸びる』は、定価1,650円(税込)、教育や人材育成に携わる全ての人に手に取ってほしい一冊だ。詳細はこちらの
書誌ページまたは、
Amazonページで確認できる。
プロフィール
辻正人(つじ・まさと)氏は1968年、滋賀県多賀町に生まれ、少年野球指導者として著名である。中学から本格的に野球を始め、近江高校では三塁手として活躍。彼は「楽しくて強い野球」を目指し、指導法を常にアップデートしてきた。教育者としての彼の旅は、今後も多くの人々に影響を与えるだろう。