Seagateが30TBドライブの出荷を開始 AI需要に応える新技術
Seagateが新たに30TBドライブを発表
カリフォルニア州フリーモントで、データストレージのリーダーであるSeagate Technologyが2025年7月15日に新しい30TBドライブの出荷開始を発表しました。これは、AIストレージの需要が急増する中、業界において画期的な技術革新の一環です。この新しいドライブは、AIとデータの効率的な管理を目的とした設計が施されています。
AIストレージの重要性
現在、世界のデータの約90%がわずか10ヶ国に保存されている状況です。しかし、150か国がデータ主権に関する要求を採用し始め、AIを活用したワークロードの需要が増加しています。これに伴い、データの保存先はますますエッジにシフトしています。Seagateの30TBドライブは、このトレンドに対応するために設計されており、特にAI処理に必要な容量、効率性、耐障害性を兼ね備えています。
Seagateのエッジ・ストレージおよびサービス担当SVPのメリッサ・バンダは、「この新しいストレージ技術はAIの進展をサポートする重要な要素です」と語りました。
業界の変革とデータ管理
ハイパースケールおよびエンタープライズデータセンターは、AIインフラの開発を進めており、その結果、高パフォーマンスのハードウェアへの投資が増加しています。IDCのリサーチディレクター、エド・バーンズ氏は、「AI開発のプロセスには、大容量HDDが不可欠です。このストレージのニーズは今後も増え続けるでしょう」と述べています。
これにより、データセンターの効率的な運用が求められ、ストレージ技術の進化が加速しています。30TBのExosドライブは、業界で最も高密度なハードディスクドライブとして位置づけられ、需要に応えるべく設計されています。
エッジAIの普及
AIが企業戦略の中心に位置する中、ストレージの最新化はもはや選択肢ではなく、必然となっています。特に、小売業や金融サービス業界では、AIによるビデオ分析や不正検知が活発に行われており、これが新たなストレージアーキテクチャの必要性を高めています。データセンターやNASは、インフラの柔軟性を高めるために分離されつつあります。
SeagateのExos M 30TBドライブは、パフォーマンスや持続可能性を損なうことなく、リアルタイムのデータ分析を支えるために設計されています。AIアプリケーションの普及により、これらのハードウェアはますます必要不可欠になっています。
具体的な製品情報
Exos M 30TBとIronWolf Pro 30TBの新しいドライブは、Seagateのオンラインストア、及び世界中の認定リセラーを通じて入手可能です。Exos Mの販売価格はオープンプライスで、IronWolf Proは国内参考価格115,800円(税込)となっています。さらに詳細な情報はSeagateの公式サイトで確認できます。
この新しいストレージ技術がもたらす変革は、データセンターの効率化とAIワークロードの最適化に大いに寄与することでしょう。今後、技術の進化は続き、企業のデータ管理戦略にも大きな影響を及ぼすと見られています。
会社情報
- 会社名
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Seagate Technology LLC
- 住所
- 米国
- 電話番号
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