横浜におけるAI活用の新たな一歩
2026年4月、横浜市に本社を置くナイスコミュニティー株式会社は、株式会社AYUMI BIONICSが開発した心身機能測定システム「AYUMI Scan」の運用を開始しました。このシステムは、高年齢労働者の安全と健康を向上させることを目的としており、改正労働安全衛生法に基づき導入が進められています。
導入の背景
労働安全衛生法の改正により、高年齢労働者に対する労働災害防止の義務がすべての事業者に求められるようになりました。この新しい法令は2026年4月から施行され、厚生労働省は高年齢者の労働災害防止に向けた指針を発表しました。この指針は、事業者が高年齢従業員の身体機能を把握し、適切な対策を行うことを求めています。
マンション管理業界の特性
マンション管理の現場では、従業員が単独で作業することが多く、突然の事故が発生した際に迅速な対応が難しい状況にあります。このため、事前の対策が重要であり、AYUMI Scanがその解決策として期待されています。管理員や清掃員は、その経験を活かしながら安心して働ける環境が整えられることが目指されています。
AYUMI Scanの運用状況
ナイスコミュニティーでは、AYUMI Scanの導入にあたり、専門性を備えた管理者が現場をサポートしています。導入研修においては、実際に測定が行われ、従業員はその場で健康状態を確認することができます。この測定結果は、個々の健康意識を高める機会ともなり、参加者からは「自分の状態を理解できることで運動を始めた」といった声も寄せられています。
データの活用とフォローアップ
ナイスコミュニティーは、測定結果を安全管理に活用するだけでなく、従業員自らが健康状態を把握するための重要な資料として利用しています。今後は地域や年齢に応じた健康プログラムを展開し、従業員が自発的に健康管理に取り組む環境を整えていく方針です。また、地域情報番組「MyYou!」でもこの取り組みが紹介される予定です。
AYUMI Scanとは
AYUMI Scanは、スマートフォンやタブレットを使って簡単に心身のリスクを測定できるシステムです。わずか3分程度で測定が可能で、ビルメンテナンスやマンション管理業界を中心に多くの適用が進んでいます。測定結果はダッシュボードに集約され、個別のフィードバックレポートも提供されます。これにより、従業員は自分の足腰年齢や適切な運動についての情報を得ることができます。
今後の展望
ナイスコミュニティー株式会社の北村将氏は、AYUMI Scanの導入が管理員の健康管理の新たな手法を提供していると語ります。管理員の健康がマンションの安全・安心な暮らしを支える要となるため、今後もデータを活用した取り組みに努め、多くの従業員が健康に働き続けられる環境を目指しています。また、AYUMI BIONICSの田脇裕太社長によれば、今回の取り組みは業界全体のモデルケースとなるべく、広く紹介されていく予定です。
この新しい試みが、他の企業にも影響を与え、業界全体の安全管理の向上へとつながることが期待されています。