圧倒的な速さで完全勝利
2025年5月10日と11日に富士スピードウェイで開催されたKYOJO CUP開幕戦では、#86 下野璃央選手が自身にとって初の優勝を果たし、2連勝を飾った。この大会は、第9回目となるKYOJO CUPで、特に今年は新型ハイブリッドフォーミュラマシンを導入し、スプリントとファイナルの2レース制にフォーマットを大幅に刷新。国内外から参加した総勢20名の女性ドライバーがしのぎを削る中、下野選手はその才能を存分に発揮した。
公式予選:雨の中でのコースレコード
開幕戦の初日は、午前中から雨が降り続き、ウェットコンディションでの公式予選が行われた。下野選手は1分54秒270のコースレコードを達成し、ポールポジションを獲得した。この時、2番手は#37 バートンハナ選手で、わずか0.02秒の差で下野選手には及ばなかった。3番手には翁長実希選手が続き、各選手のスピードが期待を高めた。
KYOJO Sprint:圧倒的な走り
その日の午後、KYOJO Sprintが行われ、オープニングラップから3周はセーフティーカーに導かれる形で進行したが、4周目に見事なリスタートを決めた下野選手は、後続を一気に引き離すことに成功した。セッション終盤では、緊張感の中で多くのアクシデントが見られたものの、下野はトップの座を譲らず、最終的に2位に9.6秒差をつけて優勝。 "緊張感がありましたが、リスタートが上手くいって安心して走れました"と振り返る下野選手の表情には、勝者の余裕が垣間見えた。
KYOJO Final:さらなる快挙
翌日、天候が良好に変化し、KYOJO Finalがスタートした。下野選手は再びポールポジションからのスタート。後方では平川真子選手と佐藤こころ選手の3番手争いが熾烈に展開され、終始展開が目まぐるしいレースとなった。しかし、下野選手はそのハイペースで独走を続け、フルコースの圧倒的な走りを見せつけてチェッカーを受けた。
合わせてパーフェクトウィン
この勝利により、下野選手はKYOJO SprintとKYOJO Final両方での勝利を成し遂げるという偉業を達成。 "やっと初優勝できて本当に嬉しいです。次戦に向けての準備では、シミュレーターなどの練習を重ねたい"と語った彼女は、次戦へ向けての意気込みを新たにした。
今後のKYOJO CUPは、7月に全日本スーパーフォーミュラ選手権との併催で行われる予定だ。競争の舞台はますますヒートアップしていくことが予想され、注目が集まる。
次回のレースもお楽しみに!