CyberneXの新たな試み
株式会社CyberneXは、脳波情報をより手軽に活用できる未来を目指して活動しているブレインテックスタートアップです。近年、脳波測定の重要性は増しており、特に医療やリクレーション、パフォーマンスの向上に役立つ技術として注目されています。この度、CyberneXは新たに「XHOLOS Free Flex Patch」を発表しました。
この新型電極は、従来のモデルに比べて小型化されており、密着性が大幅に向上しています。特に小柄な人や子供でも装着可能なサイズに設計され、快適に使用できるよう配慮されています。さらに、装着時の利便性を高めるためにフレックス構造が採用され、肌への密着性が改善されています。こうした工夫により、日常生活の中でも脳波を計測することが可能になりました。
どのように進化したのか?
小型化のメリット
新しい「XHOLOS Free Flex Patch」は従来の電極よりも25%小型化され、その結果、より多くの人に利用できるようになっています。これにより、特に女性やお子様など、小柄な個体でも無理なく装着できるとのことです。これは脳波計測の普及に大きな影響を与えるでしょう。
スリット構造の採用
独特なスリット構造が導入されており、これにより電極が肌にしっかりと密着します。装着時に起こる動きや汗による剥がれを防ぎ、安定した信号取得が可能となりました。これまでの不満が解消され、より信頼性の高い脳波データが得られます。
ユニバーサルデザイン
この電極はシンメトリーデザインを採用しており、左右を問わずに装着できるため、多様なユーザーに適しています。これにより、さらに利用が容易になり、ユーザー体験が向上しました。
材料の進化
電極に使用される材料も改善されており、従来のカーボン素材から銀フィルムに変更されました。銀は抵抗値が低く、脳波取得の精度を大いに向上させているのです。このような技術的進化が、より正確なデータ収集に繋がっています。
製品仕様と販売開始時期
「XHOLOS Free Flex Patch」の本体サイズは幅16mm、高さ53mm、厚さ1mm(最薄部)で、電極に使用される材料は銀フィルムと導電性ジェルです。販売は2025年10月14日から、「Works with XHOLOS」パートナーシッププログラムに参加する企業向けに開始される予定です。
開発の背景
CYbernexが開発したXHOLOSシリーズは、生体データを日常的に取得することを目的としたBCIデバイスです。従来の脳波計による装着不快感や制約を解消することで、さまざまな環境で脳波が測定できるようになります。また、BCIプラットフォーム「XHOLOS」やリラックス度を計測するソフトウェア「α Relax Analyzer」との連携により、脳波の取得から活用に至るまでワンストップで対応できるようになることが期待されています。
新たに発表された「XHOLOS Free Flex Patch」は、脳波情報をより身近にする可能性を秘めています。今後の展開に大いに期待がかかります。