トコジラミ探知犬「エル」誕生！川崎フロンターレ選手寮を調査した最新イベント

トコジラミ探知犬「エル」、川崎フロンターレの選手寮でデビュー

2025年11月26日、川崎フロンターレの選手寮「青玄寮」で行われたデビューイベントでは、トコジラミ探知犬「エル」がその能力を発揮しました。トコジラミは、海外旅行者のスーツケースや靴底に付着して国内に持ち込まれることが多く、その被害は急増しています。加えて、一般的な薬剤への抵抗性も確認されているため、効果的な対策が求められています。

今回、デビューした「エル」は東京都内のドッグスクールでの訓練を経て、アサンテの「くんくんズ」チームに仲間入りしました。このイベントでは、川崎フロンターレの神田奏真選手が「エル」のデビューを祝福し、彼女の可愛らしさと仕事の両方を評価しました。

「エル」はその愛らしい見た目とは裏腹に、トコジラミの存在を有効に探知する優れた能力を持っています。デモンストレーションでは、特設のルーレットで複数の容器からトコジラミの匂いを探し出し、見事に成功。ハンドラーに正確な情報を伝える姿に観客は感嘆しました。

その後、「エル」は選手寮内の調査を開始。ベッドやカーテンなどを熱心に確認しましたが、今回の調査ではトコジラミの生息反応は確認されませんでした。この結果を受け、今後も継続的な衛生管理と調査サポートが必要であることが強調されました。

トコジラミ探知犬の役割

トコジラミ探知犬は、特別に訓練された犬たちで、その嗅覚によりトコジラミを効果的に探知することができます。日本では2010年に初めてアサンテがトコジラミ探知犬を導入し、それ以来多くの調査を行ってきました。彼らは、トコジラミがいる可能性のある宿泊施設の調査を約95％の確率で成功させることができ、その探知能力は目を見張るものです。

デビューイベントの意義

「エル」のデビューは、トコジラミに対する深刻な脅威を広めるための重要なイベントとなりました。特に年末年始の旅行シーズンを控え、観光業界にメリットをもたらすことが期待されています。川崎フロンターレとアサンテのパートナーシップにより、選手寮の衛生環境が維持され、選手たちが安心して過ごせる空間が確保されています。