AI時代の障がい者雇用のあり方
特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボは、2025年4月14日(月)に企業向けセミナー「AI時代を生き抜く障がい者雇用のあり方」を開催します。このセミナーは、障がい者の雇用に関心を持つ企業の皆様に向けたもので、最新のAI技術と障がい者雇用の関連性について深く掘り下げていきます。
障がい者雇用率の変化と新たな挑戦
昨今のAI技術の進化は、業務の自動化や効率化をもたらしています。この背景の中、障がいを持つ従業員の法定雇用率は2024年に2.5%へ引き上げられ、2026年にはさらに2.7%まで引き上げられることが決まっています。しかし、雇用率の数値が重要な価値を持つ一方で、彼らが実際にどのように活躍できるかという「質」の向上も同様に重要です。これは、個々の障がい者と真剣に向き合い、対話を通じて相互理解と信頼関係を築くことにかかっています。
業務の自動化が進む中、一部では障がい者雇用が減少する懸念もありますが、AIは彼らを支援する手段ともなり得ます。たとえば、AI技術を用いて個々のスキルを見える化し、業務適性を分析することが可能です。このようにAIを活用することで、障がい者がより多くの場面で活躍できるような環境を整えることができます。重要なのは、どんなに技術が進化を遂げても、人と人とのコミュニケーションである「対話」の重要性は変わらない点です。
セミナーのプログラム内容
本セミナーでは、AIの活用と対話の重要性に焦点を当て、障がい者雇用が抱える新たな課題や可能性について議論します。プログラムは以下のように構成されています。
- - 基調講演(14:05~15:00): 「AIと共創する、障がい者雇用の未来」
講師: アクセンチュア株式会社 ビジネスコンサルティング部 データ&AIグループ マネジング・ディレクター 堺勝信氏
- - 講演(15:10~16:05): 「AI時代に求められる対話の力」
講師: NPO法人ディーセントワーク・ラボ 代表理事 中尾文香
- - 対談(16:15~17:15): 「LIXIL Advanced Showroomでの対話による取り組み」
パネリスト: 株式会社LIXIL Advanced Showroom 経営管理統括部 ココロラボ 室長 八重樫祐子氏
- - 名刺交換会・個別相談会(17:30~): 参加者同士のネットワーキングの場を設けます。
これらのステージを通じて、AIを賢く活用し、効率化された時間を対話に充てることで、障がい者雇用の新たな環境を創出する可能性を探っていきます。
セミナー参加の申し込み方法
参加希望の方は、事前に登録が必要です。参加費は無料で、定員は90名です。お申し込みは
こちらからどうぞ。 セミナーに関するお問い合わせは、NPO法人ディーセントワーク・ラボまでご連絡ください。
開催概要
- - 日時: 令和7年4月14日(月)14:00~17:30(後日、動画配信あり)
- - 会場: 大田区立大田区民ホール・アプリコ 小ホール(東京都大田区蒲田 5-37-3)
- - 対象: 企業の障がい者雇用関係者や障がい者の就労支援関係者、研究者・学生など
ディーセントワーク・ラボとは
特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボは、「働きがいのある人間らしい仕事」の実現を目指し、様々な活動を行っています。 どのような障がい者が、社会で自分の役割を持ち、力を発揮できるかを考え、環境整備を行っていくことが使命です。これまでにも、障がい者の就労環境を改善するための情報発信や、物作りへの取り組みを行っています。
AIの活用が進む中で、障がい者雇用の多様性を深め、その「質」を向上させるために必要な情報とサポートを提供していきます。結束したコミュニティの中で全ての人が輝く未来を目指して、本セミナーが皆様のお役に立てれば幸いです。