日機装が航空機内装部品の供給契約を締結
日機装株式会社は、航空機内装品で世界的に評価されているサフラン・キャビン社に向けて、Trash Compactor(ゴミ圧縮装置)の部品を納入することを知らせました。これに伴い、今後も継続的に同種の製品を供給する契約を結びました。日機装にとって、これは初めて手掛ける内装部品であり、これまで提供してきた航空機の構造部品からさらに製品ラインアップを拡げる新たな試みとなります。
Trash Compactor部品の概要
今回納入されたTrash Compactorの部品は、航空機内の調理設備に使用されるもので、プライム素材としてアルミニウムを採用しています。生産にあたっては、航空機の内装部品に求められる特別な要件、特に難燃性をクリアするような設計がされています。また、日機装の強みでもある金属接着技術を活かし、ハニカムコアを用いたミニマリストデザインを実現。これにより、軽量化と強度の両立が図られています。
製造はベトナム工場で
これらの部品は日機装の100%子会社であるNikkiso Vietnam, Inc.(NVI)で製造されます。NVIは2011年に航空機部品の製造を開始し、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)だけでなく、金属やハニカムコアを用いた製品製造の技術を持っています。また、2018年には第2工場を稼働させ、多様な航空機部品を製造する体制を整えてきました。特に翼部品を中心とした製品に注力しています。
航空機需要の回復を受けて
最近の航空機需要の回復を受けて、日機装はその技術力とベトナムの製造キャパシティを活かし、さらなる製品ラインアップの拡大と供給力の向上を目指しています。航空部品市場は今、変革期を迎えており、日機装もその流れの中で新たな挑戦を続けています。
日機装の概要
日機装株式会社は1953年に創業し、以来世界初の技術や製品を開発し続けてきました。その内容はエネルギー、医療、航空宇宙など多岐にわたり、新たな市場を創出することに力を注いでいます。特に、エネルギー分野では効率的な製品を、医療分野では血液透析関連製品を製造し、航空宇宙事業ではCFRP製部品を開発してきました。
会社情報
- - 名称: 日機装株式会社
- - 所在地: 東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー22階
- - 設立: 1953年12月26日
- - 代表者: 代表取締役社長執行役員 加藤 孝一
- - 公式URL: https://www.nikkiso.co.jp/
今後も日機装の成長と航空機産業への貢献に期待が寄せられています。