株式会社チックが新しいpHセンサーを導入
この度、宮城県仙台市に本社を持つ株式会社チックが、自社が保有するプールに校正不要のpHセンサー「ANB Sensors Calibration-free pH Sensor」のデモ機を設置しました。このセンサーは、ROV(遠隔操作式水中ロボット)やUSV(水上無人艇)に搭載可能で、水質モニタリングを行うための新しい技術です。デモ機の実演は、近日中に同社のウェブサイトで公開される予定です。
新技術のメリット
従来のガラス電極式pHセンサーは、定期的に手動校正が必要となり、運用時には大きなメンテナンス負担がかかっていました。しかし、今回導入されたANB Sensorsのセンサーは、固体電気化学式技術を採用しており、自動的にキャリブレーションを行うことができます。これにより、日常的な手動校正の必要もなく、わずか75,000回の測定後に付属のサンディングパッドで軽く研磨を行うだけで済みます。この研磨のタイミングはセンサー自体が判断して知らせてくれます。
多機能性で多様な用途に対応
ANB SensorsのpHセンサーはpHだけでなく、水温、塩分、電気伝導度も同時に測定可能です。また、水没検知機能や8GBの内蔵メモリを搭載しており、単体でのデータロギングも可能です。これにより、研究機関や自治体、水産業、港湾関係者のニーズに応えることができます。
2種類のラインナップ
このセンサーには、深度5mまで対応する「AQ5」と、深度300mまで対応する「OC300」の2つのモデルが用意されています。それぞれのモデルには、専用のマウントとWetLinkペネトレーターが装備されており、BlueROV2やBlueBoatへの搭載が容易です。
主な仕様の紹介
センサーの主な仕様としては、以下のような内容が挙げられます:
- - pH測定範囲: 2〜10(精度±0.2 pH、分解能0.01 pH)
- - 塩分測定範囲: 0.1〜40 ppt
- - 温度測定範囲: -5〜+40℃
- - 対応深度:
- AQ5: 5m
- OC300: 300m
- - 電源電圧: DC 6〜42V
- - インターフェース: RS-485
これにより、幅広い環境での使用に十分対応できる性能を持っています。
価格情報
このセンサーの米国での直販価格は2,000米ドルからとなっていますが、国内での提供価格や提供時期については現在確認中とのことです。デモ機の検証結果がまとまり次第、改めて情報が発表される予定です。
今後の展開
株式会社チックは、プールでの実機検証の様子やその結果を、同社のWebサイトやSNSで順次公開していく予定です。今後、国内での取扱可否や価格、提供時期についての詳細情報も公開される見込みです。
この新しいpHセンサーが、研究機関や関連する業界での水質モニタリングに革新をもたらすことが期待されます。さらなる詳細や関連リンクについては以下をご覧ください。