自動運転車評価基準
2025-04-25 12:09:59

BIPROGYが国際標準に準拠した自動運転車評価プラットフォームを発表

BIPROGY自動運転車評価プラットフォームの新たな基準



BIPROGYグループのV-Drive Technologies株式会社(以下、VDT)は、自動車業界において重要な進展を報告しました。VDTの提供する「DIVPⓇシミュレーションプラットフォーム」が、国際標準化団体ASAM(自動車用自動化と測定システムの標準化協会)によって策定された「OpenMATERIALⓇ3D V1.0.0」に準拠したことを発表しました。「OpenMATERIAL3D」は、業界の利害関係者が参加するDIVPコンソーシアムにより主導され、ドイツの自動車メーカーとBIPROGYが連携して策定した国際標準です。この標準化は、自動運転車などの評価における安全性の向上に寄与すると期待されています。

自動運転車の認証における課題


近年、自動車産業では「CASE」(Connected、Autonomous、Shared&Service、Electrification)と呼ばれる革命的な変化が進行中です。このトレンドに伴い、自動車の性能や安全性を評価するための認証コストが膨大に増加しています。特に特殊気象条件下での評価を実車で行うことは、開発コストの上昇や開発期間の長期化を引き起こすため、効率的な認証方法の確立が急務です。国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)などの国際機関でも、シミュレーションを用いた認証方法の検討が進められています。

OpenMATERIAL3Dの概要


ASAMが策定したOpenMATERIAL3Dは、物理的な材料特性や3Dモデルの階層を標準化することで、よりリアルなシミュレーション環境の実現を目指しています。具体的には、仮想空間におけるアセット(自動車や交通参加者など)の物理的特徴を明確にし、アセットの生成や流通を効率的に行うことが可能になります。国際的な基準に従うことで、自動運転車の開発が加速されるだけでなく、自動車の安全性や機能の認証に活用されることが期待されています。

今後の展望


今後は、世界中のシミュレーター開発企業がOpenMATERIAL3Dに対応した製品を提供し、自動運転車の開発を支援します。これにより、企業は仮想空間で利用できるアセットの数を増やし、よりリアルなシミュレーションを行えるようになります。VDTは、今後もこの標準化の取り組みを進め、モビリティとデジタルを融合させた新たな価値を提供し続けます。

ASAMについて


ASAMは、OEMやサプライヤー、研究機関など、自動車業界の様々な関係者が集まり、標準化を推進する非営利団体です。ドイツを拠点に持ち、実装レベルの標準に焦点を合わせ、協力を促進する中立的なプラットフォームを提供しています。

まとめ


BIPROGYグループのVDTが開発したDIVPシミュレーションプラットフォームのOpenMATERIAL3D準拠は、自動運転車の安全性評価に大きな影響を与えるでしょう。この取り組みは、もはや単なる技術の導入にとどまらず、自動車産業全体の進化を促進する一助といえるのではないでしょうか。


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