藤原慎也がFANTICのファクトリーライダーとしてモロッコ・ラリーに挑む！

藤原慎也選手が、2024年10月4日から11日にかけてモロッコで行われる世界ラリーレイド選手権「モロッコ大会」に、イタリアの老舗バイクメーカーFANTICのラリーチーム「TC PROJECT」からファクトリーライダーとして参戦することが決まりました。これは彼にとって2026年ダカール・ラリー完走を目指すプロジェクトの重要な一歩となります。

FANTICは、1969年に設立されたイタリアのバイクメーカーで、特にオフロードモデルに強みを持ち、これまでにFIMモトクロス世界選手権やMoto2クラスの世界ロードレース選手権にも参戦してきました。今年のモロッコ・ラリーにおいて、藤原選手はファクトリーチームとして意気込むTC PROJECTでの参戦が決定し、サポート体制も万全を期しています。8月にはチームの代表者であるコラード氏が来日し、藤原選手を含むスタッフとの打ち合わせを行いました。

打ち合わせに参加したチーム代表のコラード氏によると、モロッコ・ラリーには5つの国から集まった11名のライダーがFANTICのバイクで出場する予定です。パドックエリアには大型トレーラーが設置され、各ライダーに1名のメカニックが付き、手厚いサポートが提供されます。また、チームアドバイザーにはダカール・ラリーのレジェンドライダー、フランコ・ピコ氏が就任し、専門のサスペンション職人やマッサージ師もチームに帯同するなど、準備は万端です。

さらに、藤原選手のメカニックには亀田雄大氏が選ばれ、彼もTC PROJECTのメンバーとして藤原選手のマシンをサポートします。

また、参戦するバイクやウェアのデザインも進行中で、藤原選手を応援するマネージャー「マツオちゃん」を採用したデザインがあしらわれる予定です。プロジェクトは3年間の計画で進行中で、最終的な目標は2026年のダカール・ラリー完走です。

このモロッコ・ラリーは、藤原選手にとって非常に重要な試練であり、完走することで2026年のダカール・ラリーへの参戦権を得ることに繋がります。これまでにオーストリアで開催された「FIM Red Bull Erzbergrodeo」や国内レースでの経験を積んできた藤原選手にとって、モロッコ大会はその道のりにおける大きなステップアップの機会です。

ダカール・ラリーは、様々な過酷な地形をバイク、自動車、トラックで走破する競技であり、約50%の完走率を誇ります。この挑戦に向け、藤原選手は着実に実力を磨いており、他のチームメンバーと共にサポートを受けながら、万全の準備を整えています。今後の藤原選手の活躍から目が離せません！