アートとウイスキーの新たな結晶、The Plinius
日本のウイスキー業界に新風を吹き込むブランド『The Plinius(プリニウス)』が話題を呼んでいます。このブランドは、アートとウイスキーの専門家である静谷和典氏と久木田大地氏によって立ち上げられました。彼らは、独自の視点から選び抜かれたウイスキーを通じて、飲む人に新たな体験を提供しています。
新商品『ロングモーン10年』の魅力
このブランドから、新たにリリースされたのが『ロングモーン10年 64.1% BARREL CASK NO. 901』というウイスキーです。プライベートボトラーズブランド「The Plinius」と、独立系ボトラーズブランド「THE SINGLE CASK」との共同企画シリーズとして展開されています。特にこのウイスキーは、スペイサイドのロングモーン蒸留所から届けられたもので、その価値は格別です。
静谷氏はこのウイスキーの香味を「これからのウイスキーを感じさせる」と評し、ライムゼストやレモンバーベナの爽やかな香りを持っているとしています。その後に続く焼きたてのビスケットやシトラス、エルダーフラワーなどの複雑な味わいは、まさに想像を超えるものです。
芸術的なラベルデザイン
また、久木田氏が手掛けたそのラベルは「新緑の木漏れ日」をテーマにした作品となっており、ウイスキーの魅力を視覚的に表現しています。このラベルの芸術性を感じながら、味わいを楽しむことができるのも『The Plinius』のブランドの特長です。
詳細なテイスティングノート
シンプルに楽しむのも良し、じっくりと味わうのも良し。ここでは静谷氏による詳しいテイスティングノートをご紹介します。
アロマ
香り立ちは煌めきがあり、ライムゼストやキシリトールの清涼感、さらに草原を感じさせるようなアップルミントやレモンバーベナがあります。スワリングをすると、まるで朝霧のかかった森を彷彿させるリーフィーさが感じられ、ナイトジャスミンやアロエ、シダーウッドの香りが立ち現れてきます。時間が経つにつれ、焼きたてのビスケットやバームクーヘンの甘さも増していき、奥にはジンジャーブレッドのスパイシーさが隠れています。
フレーバー
口に含むとじっとりとした感触が広がります。フレッシュなシトラスや薄荷、レモングラス、さらに青リンゴや青肉メロンといったフルーティーなフレーバーが続きます。さらにスワリングを続けると、エルダーフラワーやハリエニシダが現れ、オレンジ系のフィナンシェや焦げたバナナクレープも顔を出します。加水をすると、蜂蜜のレモネードやドライパインの風味が心地よく絡みつき、長く続く余韻が魅力を増します。
商品情報
今回の『ロングモーン10年』は、10月25日より全国の酒販店やロイヤルマイルオンラインストアで購入可能です。アルコール度数は64.1%で、樽種はホグスヘッド、熟成年数はわずか10年です。全217本という限られた本数の中で、特別な一本となっています。価格は¥28,721で、ぜひこの機会に手に取ってみてください。
The Pliniusの理念
『The Plinius』は、ただのウイスキーではなく、一つの臨場感あふれるアート体験を提供します。彼らの理念には、「果てしない知的探究心と、世界を面白がる眼差し」という深い意味が込められており、飲む者に新たな発見を促すことを目指しています。
静谷氏と久木田氏のタッグにより、ウイスキーの新たな可能性が切り開かれています。このブランドから誕生するウイスキーを口にすることで、まるでアートと酒が融合した特別な体験を味わえることでしょう。ぜひ、『The Plinius』のウイスキーで新しい発見をしてみてはいかがでしょうか。