食育の未来を考える取り組み
京都府は、食育の重要性を広め、地域社会にその輪を広げるため、「自分自身の食に関する目標(食のみらい宣言)」と「その目標達成に向けた実践活動」をテーマにした作品を募集しました。その結果、応募された197点の中から、入賞作品20点が選ばれました。今回はその詳細をご紹介します。
入賞作品概要
最優秀賞1点、優秀賞5点、特別賞3点、佳作11点という形で選定された入賞作品には、多くの人々の思いが込められています。入賞者には、賞状に加え、協賛企業から食料品や調理グッズなどの副賞が授与されます。
最優秀賞作品
最優秀賞には、京都市立大枝中学校3年の塩貝純礼さんが選ばれました。彼の「食のみらい宣言」は、食物アレルギーの人たちが安心して食事を楽しめるよう、アレルゲンを含まない料理を提供するというものです。その実践として、アレルギーがある卵を使用せず、鹿ケ谷かぼちゃを用いたオムライスのレシピを紹介しました。これは、アレルギーを持つ方々でも楽しめるよう工夫された一品です。
受賞の背景
入賞作品の選考は、京都府の「きょうと食育ネットワーク」参画団体の協力のもとで行われました。特別賞については、候補作品12点の中から、農林水産フェスティバル2024での来場者投票を基に選出されます。来場者投票では、1,859票が集まりました。
作品募集の概要
今回のコンテストの募集は、以下の要点で行われました。募集期間は令和6年6月3日から11月1日まで、応募方法はInstagram、Eメール、郵送の3通りで受け付けられました。参加者は、自身の食に関する目標と、その目標達成に向けた具体的な実践をご紹介しました。
食育ネットワークによる活動
「きょうと食育ネットワーク」は、食育を推進するために様々な関係者が集まった団体です。彼らは、府民運動として地域における食育を支援しており、保健衛生、農林水産関係、教育関係、商工関係、消費者関係など、多岐にわたる団体が参加しています。後援には、京都市や教育委員会が名を連ね、協賛企業も積極的に支援しています。
締めくくり
このように、京都府で実施された「第8回京都府食のみらい宣言・実践活動コンクール」は、食育の大切さを再認識させる素晴らしい機会となりました。入賞者たちの創造的な活動を通じて、食への理解が深まり、地域社会における食育の推進が一層進むことを期待しています。