兼松サステック株式会社が埼玉八栄工業を完全子会社化
兼松サステック株式会社は、2024年の取締役会において埼玉八栄工業株式会社の全株式を取得することを決定し、2025年1月1日をもって完全子会社化したと発表しました。この統合は、兼松サステックの地盤関連事業のさらなる強化を目的としています。
地盤改良分野での新しい展開
地盤調査改良に特化した事業部を持つ兼松サステックは、戸建住宅や商業施設向けに幅広い地盤調査と改良サービスを提供しています。その中で、埼玉八栄工業は土木や舗装工事を通じて国土防災に貢献する企業であり、特に難易度の高い工事を手掛けることで知られています。この親会社となることで、両社はそれぞれの技術やノウハウを生かし、事業展開をさらに加速させることが期待されています。
埼玉八栄工業は、特許技術である中層混合処理工法をはじめとする高い技術力を持っています。特に、「WILL工法」として知られるこの技術は、表層と深層の中間に位置し、深度の範囲が2〜13メートルにわたる地盤改良を可能にします。この技術は、地震や豪雨による地盤災害を防ぐための重要な防災手法として注目を浴びています。
グループシナジーの実現
兼松サステックは、埼玉八栄工業の全株式を取得することで、地盤改良事業のさらなる深化と新たなサービス開発を目指します。特に、都市化が進む東南アジア市場への地盤改良技術の普及や新規販路の開拓により、事業の拡大を図る方針です。これにより、兼松サステックはグループ企業としてのシナジーを最大限に活用し、競争力を高めていく考えです。
企業のプロフィール
兼松サステック株式会社
- - 設立: 1934年3月6日
- - 所在地: 東京都中央区日本橋浜町3-3-2
- - 代表取締役社長: 小泉浩一
- - 事業内容: 地盤調査、地盤補強工事、木材の防腐・防蟻処理加工、セキュリティ機器販売
- - HP: 兼松サステック公式
埼玉八栄工業株式会社
- - 設立: 1967年4月1日
- - 所在地: 埼玉県本庄市児玉町共栄240
- - 代表取締役: 松尾好史弘
- - 事業内容: 地盤改良用機械設備の開発、建設機械整備、地盤改良工事請負
- - HP: 埼玉八栄工業公式
この買収により、両社は新しい地盤改良サービスの展開や技術の共有を進め、今後も持続可能な社会づくりに寄与していく予定です。