アストンマーティン新型Vantage GT3がIMSAタイトルに挑戦
新型アストンマーティンVantage GT3が、今週末にアメリカ・ロード・アトランタで行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最終戦「プチ・ル・マン」に参戦します。このレースでは、GTD Proクラスで初タイトルの獲得を目指し、意欲十分な姿勢で臨む予定です。
アストンマーティンとそのパートナーチームであるHeart of Racingは、過去3年間で2度目のIMSAタイトルを狙っています。同チームのワークスドライバーであるロス・ガンは、このクラスでの優勝経験が豊富で、土曜日のレースに向けて期待が高まります。
Vantage GT3は、今シーズンに入ってから国際大会で素晴らしい成績を収めており、6月にはスパ24時間レースでの歴史的な勝利を手にしました。これにより、アストンマーティンは近代GTレースにおいて重要なマイルストーンを達成しました。また、日本のAUTOBACS SUPER GTクラスでも初勝利を記録し、FIA世界耐久選手権やADAC GTマスターズでも上位入賞を果たしています。
土曜日のレースには、Heart of Racingが2台のVantage GT3を出場させ、GTD Proクラスでの優勝を狙います。もし成功すれば、2022年のGTDクラスでの優勝に続く快挙となり、北米におけるアストンマーティンの成功ストーリーがさらに続くことになります。
そのために、ガン選手は350ポイントが与えられる優勝を目指し、加えてポールポジション獲得によるポイントも狙います。アストンマーティンは、ライバルに対して100ポイント以上の差をつける必要があり、またGTD Proクラスでの最高成績を収めたVantageチームのポイントを獲得することが求められています。
今シーズンのドライバー陣では、ガンの他にアレックス・リベラスと2022年のIMSA GTDクラスでの優勝者ロマン・デ・アンジェリスが参加します。姉妹車の27号車Vantageも、GTDクラスからの変更でGTD Proクラスに出場し、重要なポイントを狙います。この車両には、マリオ・ファーンバッハー、ザック・ロビション、マルコ・ソーレンセンがドライバーとして名を連ねています。
一方、Magnus RacingはGTDクラスに新型Vantage GT3で挑戦し、初のクラス優勝を目指しています。今回、アストンマーティンの新型Vantage GT4もデビューを果たし、IMSAミシュラン・パイロット・チャレンジにおいて勝利を収めています。
アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者、アダム・カーターは「Vantage GT3のデビューシーズンは素晴らしいものとなっており、IMSAのGTD Proクラスでもタイトル争いに挑むことができるのは特別なことです」とコメント。今シーズンの努力が実を結ぶことを祈っています。
公式練習は10月10日、レースは10月12日で行われるため、ファンはIMSAの公式ウェブサイトやアプリで詳細情報を確認できます。アストンマーティンが新たな成功を収めることを期待しましょう。