大学発ベンチャーiUが連続で起業率1位
東京都墨田区に位置する情報経営イノベーション専門職大学(iU)が、令和6年度(2024年度)の大学発ベンチャー実態等調査において、2年連続で起業率1位の座に輝きました。これは経済産業省の調査結果に基づいており、iUの起業率は5.59に達し、他大学と比較して大きな差をつけています。また、年間の起業数でも全国8位という成果を収めており、今後のさらなる発展が期待されます。
iUの起業支援の取り組み
iUは「在学中に全学生が起業にチャレンジする」という目標を掲げ、様々なサポートを行っています。特に、デベロップメントセンターを設置し、実績豊富な教員とスタッフが学生を支援しています。この環境は、起業を志す学生たちにとって非常に有意義なものとなっています。また、iUの指導法は単なる起業教育に留まらず、失敗から学ぶことも重視しています。このため、学生は数多くのチャレンジを通して成長していくのです。
学長の中村伊知哉氏は、iUの特徴として「起業家を育てることに専念しているわけではない。ICTを用いてイノベーションを起こすことが最も重要であり、その手段として起業が存在する」と語ります。これは、起業活動が成功だけでなく、失敗という貴重な経験を経ての学びも大切であるとの考えを反映しています。
学部長の見解
学部長の阿部川久広氏は、iUが「プロジェクトのデパート」のような存在であると述べ、全教員が専門分野に基づき新しいプロジェクトを展開していると強調しています。このアプローチにより、学生は授業やインターンシップを通じてスキルを学び、実践の場でそれを磨くことができます。客員教員や企業との連携によって、実際の起業支援も行われるため、理論と実践が見事に融合しています。
学生たちの未来への期待
イノベーションプロジェクト統括の志村一隆氏も、学生の起業数はiUのカリキュラムによる成果であると述べています。至ってビジネスマナーやAIスキルを磨いた学生たちは、同世代よりも一歩先を行く存在となることが期待されています。これは、彼らが将来にわたって世界に挑戦していくための強力な基盤となるでしょう。
iUの成果は、今後の起業家精神とイノベーションの推進に寄与することが明確です。教育機関としての役割を果たすだけでなく、地域や社会に新しい価値を提供する存在となっています。これからもiUがどのように進化し、若者たちの可能性を広げていくのか、注目が集まります。