阿蘇の風を香りに―草原再生プロジェクトの新展開

阿蘇草原再生プロジェクトと新しい香りの誕生

熊本県阿蘇市で進行中の「阿蘇草原再生プロジェクト」が、新たな企業コラボレーションを通じて阿蘇の自然の香りを表現する商品を発表しました。アロマ調香デザイナー齋藤智子氏が手掛ける「SO-GEN ASO」は、阿蘇をイメージした香りで、草原を守る活動の一環として生まれました。

このプロジェクトは、公益財団法人阿蘇グリーンストックを中心に、熊本県や環境省と協力し、阿蘇地域の「千年の草原」を次世代に受け継ぐことを目的としています。阿蘇の風景や自然素材を最大限に活かし、顕著な香りを創り出すことによって、地域の保護意識を高めているのです。

SO-GEN ASOの秘密

「SO-GEN ASO」は、阿蘇を象徴する火山の溶岩や水、干し草、そして熊本県の県木である「樟」を利用して作られた香りです。これに加え、フランキンセンスやベチバー、パチュリなどの香料がベースとなり、阿蘇山中岳の強さや草原の生命力を表現しています。

齋藤智子氏は、地域の素材にこだわり、香りを通じて47都道府県の魅力を探る「47 SCENTS OF JAPAN」プロジェクトの一環でもあります。このプロジェクトでは、日本独自の素材を活かした香りづくりによって、地域の魅力を国内外に伝えようとしています。

商品の詳細とポップアップイベント

「SO-GEN ASO」については、アロマミスト（50ml）とブレンドオイル（5ml）の2つの製品があり、この発売を記念して、2025年3月5日から3月11日までの7日間、阪急うめだ本店でポップアップイベントが開催されます。このイベントでは、製品の購入が阿蘇の草原の保全活動に寄与する他、参加者が草原の保全に気軽に関与できる機会を提供します。

ポップアップイベントでは、阿蘇の香りを感じられるだけでなく、関連するトークセッションや調香ワークショップも予定。地域の人々と共に、阿蘇の草原を守り未来へつなげるための活動について考える機会も設けられています。