TCJグローバルがフィリピン教育機関と提携し外国人材採用をサポート

TCJグローバルとフィリピン教育機関の提携に関する詳細

株式会社TCJグローバル（以下、TCJ）は、フィリピンのSAMURAI Japan Business Center Inc.（以下、SAMURAI）との業務提携を発表しました。この提携によって、TCJはフィリピンでの日本語教育および外国人材の採用支援をさらに強化し、特定技能を有する外国人の採用を希望する日本の法人企業へのサービスを拡充することを目指しています。

TCJグローバルの背景

TCJは1988年に設立され、これまで80か国以上からの留学生や就労者に高品質な日本語教育を提供してきました。国内でも日本語教師を養成する機関としてトップクラスの実績を誇り、ISO29991:2020認証を取得するなど、国際基準をクリアした教育サービスを行っています。最近の日本における労働人口不足を受け、特定技能を中心とした外国人材の需要は急増しています。その中で、TCJは確かな教育ノウハウや現地パートナーとの連携により、企業のニーズに創造的に応え続けています。

フィリピン人材が選ばれる理由

フィリピンはその人口が2025年には約1億1,800万人に達し、豊富な若年労働力を提供できる国です。15～64歳の労働年齢人口は全体の約63％を占め、特に平均年齢が24歳と若く、持続的な経済成長を背景に、日本をはじめとする海外での就労意欲も高まっています。

近年、日本国内で在留しているフィリピン人の人数は急増しており、2024年には約33万人に達すると予想されています。彼らは介護や外食業、建設など多岐にわたる分野で活躍し、特にホスピタリティやサービス業においては高い評価を受けています。彼らの定着率は大変良好で、企業にとって重要な戦力であることが証明されています。

また、フィリピン人は高い英語力を持ち、日本語教育も進展しているため、来日前に基礎的な日本語を学んでいる人も少なくありません。これにより、英語と日本語の両方でしっかりコミュニケーションを取る能力が期待されます。明るく社交的な性格は職場でのチームワーク形成にも寄与するでしょう。

フィリピン人の文化は、家庭や地域を重視し、責任感が強いのが特徴です。「人に喜ばれること」を大切にするホスピタリティ精神は日本企業でも高く評価される要因です。このような背景から、フィリピン人材が日本で選ばれる理由は数多くあります。

提携の果たす役割

今回の提携により、TCJはフィリピンにおける日本語学習教材や日本語教師養成プログラムを提供し、現地教育体制を強化します。また、日本への就労や留学を希望する学生への支援も強化されます。法人向けには、特定技能を中心とした即戦力の外国人材を紹介するサービスを運営し、日本企業の多様なニーズに応えます。

このシナジーを通じて、フィリピンにおける日本語教育の質向上と日本への就労希望者の増加が期待されます。

今後の展望

TCJは、市場シェアの拡大を図るため、フィリピンでのサービス向上に努めると共に、外国市場への事業展開も視野に入れています。この取り組みを通じて、日本語教育におけるグローバルリードカンパニーとしての地位を確立し、日本語教育市場の発展に寄与することで社会問題の解決にも貢献します。

具体的には、今後3年から5年の中長期的な視点で、フィリピン以外の国への展開も視野に入れたサービス開発を行う予定です。