「鈴木敏夫とジブリ展」が愛・地球博記念公園にて開幕
日本全国を巡ってきた「鈴木敏夫とジブリ展」が、満を持して愛知でフィナーレを迎えます。この展覧会は、鈴木敏夫プロデューサーの生まれ故郷で開催されることが特に感慨深いものとなっています。展覧会には、鈴木が幼少期から収集してきた約8,800冊の本や10,000本の映画に加え、注目の新展示が追加され、音楽にも焦点を当てています。これにより、鈴木敏夫の人柄や、彼が関わってきた作品たちから「ジブリ誕生の秘密」が解明されることでしょう。
特別展示の内容
新たに創設された展示では、高さ約15メートルの湯屋と不思議の町が再現され、来場者は映画『千と千尋の神隠し』の世界に入り込んだかのような幻想的な体験ができる場所となります。また、中日ドラゴンズの特別コーナーでは、鈴木氏の貴重なコレクションが披露されます。この展示は、鈴木が中日ドラゴンズの大ファンであることから、彼の魅力をさらに引き出すものになっています。
開会式での鈴木敏夫のコメント
2025年7月11日、愛・地球博記念公園体育館で行われた開会式では、鈴木プロデューサーが登壇しました。彼は、宮崎駿監督と初めて出会ったのが1978年で、47年の年月が経過したことを振り返り、「この長い付き合いを誇ってもいいと思います」と語りました。また、「この展覧会が14会場目であることを考えると、ここでついに幕を下ろすのが感慨深いです。多くの方に観ていただけたら嬉しいです」と締めくくりました。
展示の見どころ
湯屋と不思議の町
約15メートルの湯屋は圧巻で、日中から夜の幻想的な雰囲気へと移り変わる不思議の町で、訪れた人々はまるで映画の中にいるような体験を楽しめます。
ドラゴンズコーナー
鈴木氏は「ドラゴンズは僕の名古屋の唯一の象徴です」と話し、コレクションには彼が長年大切にしてきた品々が集められています。特に注目すべきは、ドラゴンズが優勝した時の中日スポーツの記事の切り抜きです。
鈴木敏夫の本棚
鈴木監督の知識の源を示す圧倒的な書棚には、手に取って閲覧できる本も並び、彼の思考や創作がどのように形成されたかを知ることができます。
鈴木敏夫の音楽コレクション
鈴木にとって重要な音楽も展示され、彼の人生を彩った楽曲やレコードが並べられています。観客は音楽を通して鈴木の個性に触れていくことでしょう。
愛知とのつながり
本展が開催されることに対して、鈴木プロデューサーは、愛知のものづくりの良さを再発見し、名古屋の魅力への愛着を強めているそうです。また、愛知の伝統工芸とのコラボとして、名古屋提灯や三河木綿のハンカチなどの限定商品も展開されています。
開催概要
この特別な展覧会は、7月12日から9月25日まで開催され、ご来場者には特別チケット(ジブリパークセット券)も用意されています。興味深い展示や、鈴木敏夫の人間的な側面を深く知る貴重な機会をお見逃しなく。
詳しい情報やチケット購入は、公式ホームページでご確認ください。