大学生の創意工夫で地元プロスポーツチームの課題解決に挑む

2022年8月から12月にかけて、兵庫県内の大学生たちが地元プロスポーツチーム「ヴィクトリーナ姫路」の課題解決に挑む「大学コンソーシアムひょうご神戸スポーツビジネスコンテスト」が開催されます。このコンテストは、ナガセケムテックスが協賛し、地域への貢献活動の一環として位置づけられています。ナガセケムテックスは、女子プロバレーボールチームとのホームスポンサー契約を結んでおり、地域貢献に力を入れています。このコンテストを通じて、参加学生たちは実践的な学びの場を得ることができます。特にこのコンテストは、SDGs（持続可能な開発目標）の「目標4：質の高い教育をみんなに」や「目標8：働きがいも経済成長も」に関連した事業として実施されており、学生たちが自らの力で地域とスポーツビジネスを結びつける重要な機会とされています。

コンテストの開始にあたり、8月8日にオリエンテーションが行われ、参加する大学生57名に事業の詳細が説明されました。その後約4か月間にわたって、学生たちはチームを組んで企画の準備を進め、9月24日には企画プレゼン大会が予定されています。

このコンテストの特徴は、学生たちが自ら立案した企画を実際に実践するところにあります。学生たちは、大学の授業や理論だけに留まらず、実務経験を通じて直接的なフィードバックを受けることができ、従来のコンペティションとは異なる貴重な経験を積むことが期待されています。実践の過程では、ヴィクトリーナ姫路が提示する事業課題に対し、学生たちはその解決策を導き出していきます。オリエンテーションで発表された課題を元に、各チームは独自の企画を考案し、ヴィクトリーナ姫路へのプレゼンテーションを経て、ホームゲームでの実施に至ります。

最後には、12月17日に結果発表と表彰式が行われ、優秀な企画には賞金総額100万円が授与される予定です。審査基準には新規性、継続性、効果性、プレゼンテーションが含まれ、厳正な審査を経て受賞者が選ばれます。この活動は、今後のスポーツビジネスの発展にも大きな役割を果たし、若い人材の育成につながることでしょう。

地元プロスポーツチームと大学生との協力体制が、地域活性化とスポーツ産業の発展に寄与することが期待されています。今後の展開に注目が集まるこのコンテスト、学生たちの創意工夫がどのように実を結ぶのか、それを見守りたいと思います。