TOPPANホールディングス、欧州最大規模の水素に関する展示会「Hydrogen Technology Expo Europe 2024」に初出展
出展の背景
2050年のカーボンニュートラル達成を目指し、各国で再生可能エネルギーや水素社会の実現に向けた様々な取り組みが進行しています。水素は地球上で豊富に存在する水から生成可能で、CO2を排出しないクリーンなエネルギー源としての期待が高まっており、その広がりに注目が集まっています。
水素の社会実装において重要な要素が、CCM(触媒層付き電解質膜)とMEA(膜電極接合体)です。この技術は高いエネルギー効率や耐久性が求められ、安定供給のための取り組みが急務です。この問題に対してTOPPANホールディングスは2004年からこれらに関する研究開発に取り組んできました。
展示会は、水素の製造、貯蔵、流通から、燃料電池などのアプリケーションまでの広範な水素サプライチェーンに関連する製品が集まる場として位置付けられています。TOPPANのブース(小間番号1H5)では、水素を「つくる」、「ためる・はこぶ」、「つかう」をテーマにした電極部材CCMとMEAを展示し、海外での初お披露目となります。
主な展示内容
TOPPANは独自の「枚葉式両面ダイレクトコーティング方式」を用いた、高性能な電極部材CCMとMEAを紹介します。
1.
水電解向けCCM(触媒層付き電解質膜)
大きなサイズで均一にコーティングされたCCM(600mm×800mm)を展示します。この技術により水素製造効率が向上し、スタック数や補器類の削減が期待されます。さらに、幅600mmのロール式CCMも併せて紹介します。
2.
燃料電池向けMEA(膜電極接合体)
TOPPANの印刷技術を活用し、触媒層の自由な形状設計が可能です。「TOPPAN」の文字を形どった触媒サンプルを展示し、5層MEAや7層MEAなど、さまざまな構造も確認できます。
詳細は、
TOPPANグループのMEA関連ウェブサイトでチェックできます。
「Hydrogen Technology Expo Europe 2024」について
- - 会期:2024年10月23日(水)~10月24日(木)
- - 開場時間:10:00~18:00(最終日は16:30まで)
- - 会場:Hamburg Messe
- - 主催:Trans-Global Events Ltd.
- - 公式サイト:Hydrogen World Expo
- - TOPPANブース:1H5
この展示会を通じて、TOPPANは欧州におけるCCMおよびMEAの提供を強化し、新たな市場への展開を目指しています。レポートは今後随時更新していく予定です。